奥野祐次先生のコラム

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COLUMN.70

有痛性外脛骨の手術について〜手術で本当に痛みは取れる?〜

有痛性外脛骨は10代の男女に生じやすい足の疾患で、捻挫などをきっかけに足の内側の土踏まずの付近が痛くなる病気です。リハビリで治療することが一般的ですが、なかなか痛みが取れずに、手術を検討している人もいます。

今回は有痛性外脛骨の手術についてまとめてみました。

 

有痛性外脛骨の手術について

適応(どんな人が手術を受ける対象になるか)

有痛性外脛骨には、Vitch分類と呼ばれる外脛骨の位置や癒合の度合いで3つの分類がありますが、そのうちタイプ2またはタイプ3に当たる方が対象になります。

 

入院期間は?

最短では2泊3日(手術前日に入院して、翌朝退院)、で済ませている施設もあります。松葉杖を使って歩行ができるようになれば退院です。

 

手術時間は片足でどれくらいですか?

片側で約1時間です。両側同時の手術はしません。

 

術後は松葉杖が必要ですか?

必要です。術後6-8週間は、荷重を避けるために松葉杖を使用した生活になります。

 

有痛性外脛骨の手術のリスクはありますか?

感染、傷の癒合不全(傷が開いてしまう)、全身麻酔による合併症などが挙げられます。

 

手術が失敗することはありますか?

痛みが残ってしまうことがあります。報告によって様々ですが、多い報告では半数ほどの人が痛みが残ってしまったと報告されています。

 

手術をしないで改善する方法はありますか?

有痛性外脛骨では、外脛骨の周囲に血管が増えてしまい、血管と一緒に神経が増えることで、治りにくい痛みの原因になることがわかっています。その痛みを改善するために、カテーテル治療という日帰り治療が開発されています。

 

 

より詳しく知りたい方はこちらの治療でも参考にしてください。

歩行困難になるほどの痛み有痛性外脛骨への日帰りカテーテル治療実例

動画でも解説しています。

実際の足で見る【有痛性外脛骨の症状と原因】

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