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たかが肩こり、と放置していませんか?医師が答える「肩こりの6つの疑問」と根本原因
こんにちは。痛みの専門医、オクノクリニックの奥野祐次です。
日本人の多くが悩まされている「肩こり」。皆さんも、マッサージに行ってもすぐ元に戻ってしまったり、「一生付き合っていくしかない」と諦めていたりしませんか?
今回は、患者さんからよく寄せられる「肩こりに関する6つの疑問」にお答えしながら、長引く肩こりの本当の原因についてお話しします。
疑問1:なぜ日本人に多いのか?
海外の医師に肩こりの話をすると「そんなに困っている人がいるの?」と驚かれることがあります。実は、肩こりは欧米に比べて日本を含む東アジアの人々に多いと言われています。
理由の一つとして、東アジア人は肩の筋肉(僧帽筋)を通る静脈の「弁」がうまく機能せず、血液が滞りやすい(異常な血管ができやすい)傾向があると言われています。また、休憩をあまり取らずに集中してデスクワークを続けてしまう勤勉な文化や、筋肉量が少ないこと(特に女性)も影響していると考えられます。
疑問2:肩こりは「病気」なの?
医学界において「肩こり」は症状の名前ですが、決して気のせいではありません。英語では「僧帽筋痛症」という病名がついており、「痛い」と感じるレベルまで悪化している場合は、立派な病気であると言えます。
疑問3:病院の画像検査で異常が出ないのはなぜ?
整形外科でレントゲンやMRIを撮っても「異常なし」と言われることが多いのは、画像検査の限界が関係しています。レントゲンは骨しか写りませんし、MRIやCTは、肩や鎖骨周辺のように空気に接していたり、凹凸が激しい場所を鮮明に撮影するのが非常に苦手なのです。そのため、現状の一般的な画像検査では異常が見つけにくいのが実情です。
疑問4:マッサージですぐ戻ってしまう理由は?
マッサージを受けるとその場はスッキリしますが、一晩や数時間で元に戻ってしまいますよね。これは「オフセット鎮痛」という脳のメカニズムによるものです。
元の肩こりの不快感よりも「押されて痛気持ちいい」という強い刺激が加わることで、脳が一時的に元の不快感を感じなくなっている(リセットされている)だけなのです。根本的な原因が治っているわけではないため、刺激の余韻が消えるとすぐに症状がぶり返してしまいます。
疑問5:昔は「凝り」だったのに、なぜ「痛み」に変わるの?
10代、20代の頃は単なる「張り」や「重さ」だったのに、40代を過ぎてから「痛み」に変わったという方は非常に多くいらっしゃいます。
実はこれこそが、最大の原因である「モヤモヤ血管(異常な血管)」の仕業です。
人間の身体には、「血管が増える場所には、神経も一緒になって伸びていく」という基本ルールがあります。長年の負担によって肩の筋肉に炎症が起きると、そこに異常な「モヤモヤ血管」が作られます。
すると、血管と一緒に余計な神経まで増えてしまい、その神経が痛みの信号を脳に送り続けてしまうのです。このモヤモヤ血管は40歳を過ぎた頃からできやすくなり、一度できると自然にはなかなか減りません。だからこそ、湿布やマッサージでは太刀打ちできない「痛み」へと悪化してしまうのです。
疑問6:肩こりを根本から治す治療法はあるの?
「肩こりは治らないもの」という常識は、もう過去のものになりつつあります。当院では、原因となっているモヤモヤ血管そのものを減らす新しい治療を行っています。特に肩こりに対しては、肩周辺の血管(頸横動脈など)に極細の針でアプローチし、モヤモヤ血管を減らすお薬を流す「動注治療」を提供しています。
この動注治療はわずか1〜2分程度で終わる簡単な注射の治療で、長年「肩に重りが乗っている」「ネックレスすら重く感じる」と悩まれていた方が、治療直後に「肩の重さがスッと消えた!」と驚かれるほど効果を実感されています。
「どこに行っても治らない」「マッサージの繰り返しから抜け出したい」とお悩みの方は、決して諦めずに、痛みの原因である「モヤモヤ血管」の治療を専門とする当院へぜひご相談ください。
動注治療累計: 22,061 件 (2025年末時点)