奥野祐次先生のコラム

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COLUMN.82

男の尊厳シリーズ第2弾 座れない・射精時の痛み「慢性前立腺炎」の原因と切らないカテーテル治療

こんにちは。痛みの専門医、オクノクリニックの奥野祐次です。

今回は「男の尊厳シリーズ」第2弾として、原因不明の骨盤周辺の痛みや、座っていられないほどの痛みを引き起こす「慢性前立腺炎」についてお話しします。

 

 射精のメカニズムと前立腺の役割

 

そもそも前立腺とは、膀胱のすぐ下に位置している男性特有の臓器です。精子自体は精巣で作られますが、前立腺では精子が女性の体内(酸性の環境)を泳ぎやすいように、弱アルカリ性の液体を作って分泌しています。

射精の際、前立腺は自ら収縮し、周囲の筋肉と順番に収縮していくことで精液を押し出します。つまり、射精の瞬間に前立腺は非常に激しく活動しているのです。

 

慢性前立腺炎の原因とは?

 

この前立腺に炎症が起きてしまい、痛みを発生する状態が「慢性前立腺炎」です。炎症が起こる原因はさまざまですが、主に以下のようなものが挙げられます。

 

物理的な圧迫: ロードバイクなどの自転車のサドルによる長時間の圧迫や、デスクワークで座りすぎ。

医療処置による刺激: 全身麻酔の手術などで、尿道にバルーンカテーテルを入れた際の傷や刺激。

感染症: 膀胱炎や性病などの炎症が前立腺に波及してバイ菌が入ってしまうケース。

過度な刺激: 一部の性的な行為による前立腺への過剰な刺激。

 

これらによって前立腺が腫れ上がり、異常な血管ができてしまうことで、慢性的な痛みを伴うようになります。

 

 座るのも辛い、射精時にも痛む…深刻な症状

 

慢性前立腺炎を発症すると、座るだけで前立腺が圧迫されて痛みが出るため、「椅子に座っていられない」と立ちながら診察を受けられる患者さんもいらっしゃるほどです。

さらに前立腺の周辺には様々な神経が通っているため、お尻や性器など、骨盤周りのさまざまな場所が痛むこともあります。

そして最も辛い症状の一つが、「射精の瞬間や射精後に強い痛みがある」ということです。

男性にとって、定期的な射精は前立腺に溜まった古い液を排出し、前立腺がんのリスクを下げるなど、健康を維持するためにも重要な行為です。

しかし、痛みのせいで射精ができなくなると代謝が悪くなり、健康維持の面でも悪影響を及ぼしてしまいます。単なる欲望の問題ではなく、男性の健康と尊厳に関わる深刻な悩みと言えます。

 

 諦めないでほしい、慢性前立腺炎の「切らないカテーテル治療」

 

これまで、慢性前立腺炎は「治療法がない」と言われることも多い病気でした。しかし当院では、炎症によって前立腺に異常に増えてしまった血管を減らす「カテーテル治療」を行っています。異常な血管を減らして元の正常な前立腺の状態へと戻すこの治療は、すでに400名以上の患者さんに受けていただいております。

 

「原因不明の痛みだから仕方がない」「痛くて座れない、射精時が辛い」とお悩みの方は、決して一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。カテーテル治療という選択肢で、ご自身の健康と男性としての自信を取り戻すお手伝いができればと思っています。

※本治療は自費診療となります。

 

YouTube 痛みの専門医チャンネルにて詳しく解説しています。

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