奥野祐次先生のコラム

COLUMN
COLUMN.7

圧痛と 「異常な血管」 の不思議な関係

前回「痛みはエコーで見える、見えない?」の続き

 

痛みの原因となる血流がドップラ検査で見えないくらい細いものだとしたら、何を指標としてカテーテル治療が「効果が見込めるかどうか」を決めるのでしょうか?

私たちが現在のところ最も信頼している指標は、「再現性のある圧痛」です。

「圧痛」というのは、ある場所を押してみて痛みが出ることです。

もちろん、非常に強い力で押せば、だれであっても、そして身体のどの部位でも痛いでしょう。しかしこの場合は「わりと軽く押しているのに痛い」状態です。

しかも「右と左と同じように押しているのに、片方だけ痛い」などのときも圧痛だと言えます。

「再現性のある」というのはどういうことかというと、何度確かめても、毎回、同じように再現されること。そんなことを意味します。

 

例えば「ひざの内側に再現性のある圧痛がある」というのは、ひざの内側のある点を押すと痛い。その患者さんは前回も同じように痛がっていた。今日も何回か押してみたが、毎回同じように痛みが出る。そんなときにこの痛みのことを「再現性のある圧痛」と言います。

そして不思議なことですが、「再現性のある圧痛」のあるところに異常な血流あり、異常な血流のあるところに「再現性のある圧痛」あり、という関係があるのです。

患者さんによっては「圧痛」以外に検査で異常を示さないこともあります。それでも「圧痛」があれば治療します。そして多くの場合で、異常な血管がみつかり、そして痛みが改善するのです。

このような場合は「再現性のある圧痛」を認めているからこそ治療に踏み切っているのです。

 

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