奥野祐次先生のコラム

COLUMN
COLUMN.17

正常な血管と異常な血管?

「良い」血管 と 「悪い」血管?

 

みなさんは、血管には善し悪しがあるのをご存知でしょうか?

多くの人は、血管とは「酸素や栄養を運んできてくれる、良いもの」として認識しています。

血管が多ければ栄養が豊富になる。
血流がたくさんあると、組織の修復が早まる。

このように考えられてきました。

ところが最近になって、血管が多いか少ないかではなく、その「質」が考えられるようになりました。

 

2000年ころからでしょうか。

血管の質が少しずつ注目されるようになりました。

はじめは糖尿病で目が悪くなってしまう「糖尿病性網膜症」などで、質の悪い血管が病気を悪化させることがわかってきました。

上の写真は関節リウマチという病気の人の手の血管です。

何やら真っ黒にべったりと染まっているところがいくつか見えます。

これらの、べったりとしたところもすべて血管です。

血管が規則性を失って、ぐちゃぐちゃになっているのがわかると思います。

血管がこのようになってしまうと、もはや栄養を供給することはできなくなり、代わりに炎症を助長してしまいます。

血管が病気を悪化させてしまうのです。

そして、他の項でも述べているとおり、これらの血管は「痛み」と非常に関係します。

血管が多いところに痛みが出てしまうのです。

 

このような質の悪い、そして痛みと関係する血管を「病的血管」と呼んでいます。

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