奥野祐次先生のコラム

COLUMN
COLUMN.68

カテーテル治療では上手に取れない痛み

「カテーテル治療で、すべての痛みが取れるわけではないんでしょ?」

 

これは非常によく聞かれます。

答えはイエスです(カテーテル治療では取れない痛みがあります)。

ではどういう痛みには効果がないのでしょうか?

 

1.骨の変形が強い場合

2.非常に激しい運動をしたときだけ痛く、普段は痛くないという場合

3.なにかの組織が挟まって痛みが出ている場合

4.脳で痛みが作り上げられている場合

 

上の四つに分けられます

1つずつ簡単に解説してみましょう!

 

1.変形が強い場合

ひざや股関節は変形が起きやすい関節です。

ひざや股関節に強い変形があって痛い場合は
カテーテル治療をして痛みがいったんよくなっても、すぐに再び痛みが出てしまいます。

つまり「効果が持続しない」のです。

このため、変形が強い方にはお勧めしていません。

ただし変形が軽度な場合は効果が期待できると判断して治療します。

 

 

2.非常に激しい運動をしたときだけ痛く、普段は痛くないという場合

 

この場合は難しいことがあります。

たとえば、ランニングをし始めて最初は痛くないが、10kmを超えると痛みだす、というケースです。

このような時は、筋肉などからの疲労の蓄積やフォームの乱れによる物理的な変化によって痛みがでていることがあります。

この場合は痛みにかかわる不要な血管がそもそもできていないので、治療をしても何も変わりません。

そのため治療が適さないことがあります。

 

3.なにかの組織が挟まって痛みが出ている場合

たとえば、半月板が切れてしまって挟まっているとか、軟骨の塊が関節の中にできて、それが痛いとか、こういった場合はカテーテル治療では効果がありません。

それから当然ですが、靭帯が損傷されてしまってそれによる痛みなども効きません。

このような痛みは血管とは関係なく、痛みを伝道する神経線維の種類も違うとされています。

 

4.脳で痛みが作り上げられている場合

痛みが長年治らない人の中には、脳で痛みを作り上げてしまっている人がいます。 そう多くはありません。100人いたら2人くらいでしょうか。ただしそういうことも起きます。

これはもちろん「痛い」とウソをついているとかではありません。ご本人はいたって正直に「痛い」と感じています。そしてその痛みの原因が痛い場所にはなく、脳が作り出している、という状態です。

私も長らくこのように痛みの専門治療をしていますと、普通のお医者さんよりも多くの「治りにくい」とされている痛みを持つ患者さんと向き合います。

脳で痛みを作ってしまっている場合は、異常な血管がありませんから、やはり治療することは無理です。

 

 

以上、簡単でしたが、カテーテル治療の効かない痛みの種類をまとめてみました。

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