治療実例

INSTANCE

インフルエンザ予防接種の後,注射部位に強い痛みが長引く!複合性局所疼痛症候群の症例

男性 / 40代 / 埼玉県在住 /

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

外傷や手術、注射後に四肢の激しい疼痛や腫脹を生じて、その症状が長引くことがあり、複合性局所疼痛症候群(CRPS)という病名で知られています。しかし、いまだに有効な治療法は確立していません。
インフルエンザ予防接種の後で、注射部位に長引く強い痛みが出現した患者さんです。

生来健康で、特に病気をしたことはありませんでした。
2017年11月中旬、インフルエンザの予防接種を行いました。インフルエンザの予防接種は初めてでしたが、過去に採血や他の注射で異常な反応が出現したことはありませんでした。
注射は左腕の上腕に行い、注射自体は特に強い痛みはありませんでした。注射後は注射部周囲が3cm程度腫脹していましたが、2日程度で収まり、痛みはほとんどありませんでした。

注射後1ヶ月後くらいから、左腕の注射をした部位が、動作時(服を着脱する時、ものを取る時)に痛くなってきました。近くの整形外科を受診し、レントゲンを撮影しましたが、特には異常指摘されず、痛み止めを処方してもらい様子を見ていました。リハビリテーションを勧められ行なっていましたが、痛みの改善はないどころか徐々に悪化し、2018年4月頃から夜間の強い疼痛を認めるようになりました。その強い疼痛によりほとんど眠れなくなりました。その頃から左腕の注射部位は軽い発赤と、腫脹が出現していました。
日中は動作時の痛みが増悪し、ほとんど左腕が動かせない状態が続きました。

近医でさらに強い痛み止めを処方されましたが、効果は十分ではなく、ノイローゼになるのではないかと不安な日々が続いていました。そんな時にインターネットで当院を知り、受診されました。

治療時の所見FINDINGS

受診時左腕の軽い動作で、注射部位の強い疼痛を認めていました。
上記の経過と過去の経験から、神経の損傷を伴わない複合性局所疼痛症候群にはカテーテル治療が有効であるため、カテーテル治療を選択しました。

上腕を栄養する血管を造影したところ、疼痛部位に一部もやもや血管の増生を認めました。同部位の治療を行いました。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

カテーテル直後に痛みはもともとの2割程度に軽快しました。治療同日の夜は久しぶりに眠れるようになり、その後も痛みが増悪することなく、経過しています。痛みの原因がわからず困っている状態から解放され、現在は生き生き生活をされています。

複合性局所疼痛症候群は難治性の疾患で、有効な治療法がなく、患者さんはどの医療機関を受診しても痛みが改善しないことから、諦めてしまう場合も多く見られます。当院でも多数の方が受診され改善していますので、思い当たる症状があれば、ぜひ受診下さい。

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