治療実例
INSTANCE物に触れるだけでも指先が痛い!へバーデン結節の症例
女性 / 50代 / 神戸在住 /
受診までの経過SIGN AND SYMPTOM
今回紹介したいのは50代の女性のヘバーデン結節の患者さんです。
3年前に右の人差し指に痛みを自覚するようになりました。痛みのあった場所は指先に一番近い、第一関節(DIP関節)です。徐々に他の指も痛くなりだし、約1年後には両手の人差し指から小指まで、親指以外の全ての指が痛くなりました。
痛みで、雑巾をしぼれない、鍋の蓋や包丁がもてない、瓶の蓋を開けることができないなどの症状があり、ひどい時は、お箸を持つ人差し指が触れるだけで痛く、仕方なくフォークやスプーンを使うこともありました。趣味の押し花もできなくなりつらかったそうです。また、夜中も痛みで目が覚めて困っていました。整形外科に行っても、ヘバーデン結節は年齢のせいでしょうがないと言われるばかり。痛み止めや湿布は、ほとんど効果がありませんでした。
いつ痛みが治るんだろう、はやくなおって欲しい、と祈るような日々を送っていた時に、インターネットで調べてオクノクリニックを知り受診されました。
治療時の所見FINDINGS
診察上は、両手の第1関節に変形と腫脹を認め、へバーデン結節と診断しました。痛みのある部位は外見上も腫れや赤みを伴っていました。このように腫れたり赤みをもったりしている関節では炎症によって生じた余計な血管が増えていることが知られています。それらの血管を減らすために特殊に開発した動注治療をおこないました。これは5分ほどで終わる治療で、自費診療ですが費用負担もそこまで大きくありません。
初回の動注注射をして2週間くらい経つと、いつもの強い痛みをほとんど感じなくなっていました。また夜痛みで目がさめることはなくなりました。手を動かした時の痛みが残っていたため、1か月後に2回目の動注治療をしました。
治療後の経過FOLLOWING THERAPY
合計2回の動注注射で、治療する前の痛みを「10」とすると、「1」程度に改善したと話してくれました。以前に比べて夜眠る時の痛みが軽くなったこと、また、雑巾を絞る、瓶のフタや、ペットボトルのフタを開けるなどの当たり前のことができるようになり日々の幸せを感じていると話してくださいました。
オクノクリニックでの動注治療を知る前は、治すことはできないとあきらめて痛みが治まるのを何年も待っていたため、もっと早く知ることができればともおっしゃっていました。
現在は1年半ほどが経過していますが再発はなく良い状態を保てています。
へバーデン結節は、重症になると少しものに当たっただけでも強く痛むため、生活に支障がでる病気です。今までは有効な治療法がありませんでしたが、動注注射は根本的に増えた血管を治療することができます。お困りの方は、ぜひご相談ください。