治療実例

INSTANCE

20年以上続いていた、肩から腕の痛みやシビレへのカテーテル治療実例

女性 / 50代 / 在住 /

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

20年前から誘引なく、左肩の肩こりを自覚していました。肩こりは一日中続いており、特に天気が悪い日は症状が悪化し、吐き気も伴っていました。4年前に追突事故をきっかけにして、症状が強くなったそうです。さらには左の上腕ー前腕にかけてのしびれを伴うようになり、これが最もつらい症状でした。

肩を揉んでもらっても、一向に改善する気配はありませんでした。整形外科を受診して、レントゲンやMRIの検査を受けますが、特に大きな異常は認めず、診断名は「胸郭出口症候群」と言われたものの、どんな治療をしても症状が良くなる気配はありませんでした。

20年以上症状が続きあきらめていたところ、インターネットで当院を見つけて、受診されました。

治療時の所見FINDINGS

当院来院時、肩の肩甲上角という、肩甲骨の上部に圧痛と明らかな腫脹をみとめました。
腫脹はモヤモヤ血管の存在を強く示唆する所見です。また、しびれの症状は一般的には頸椎ヘルニアが原因とされていますが、肩甲骨周囲や僧帽筋内のモヤモヤ血管によってもしびれが生じることがわかっています。特に天候によって痛みが変動するのもモヤモヤ血管の存在を強く疑うエピソードであるため、カテーテル治療を選択しました。
カテーテル治療の際には、肩こりの圧痛部を栄養している頸横動脈という血管のから圧痛部にモヤモヤ血管を認めたため、治療を行なっています。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

カテーテル後、当日や翌日には変化は感じなかったようですが、治療4日後に肩が軽くなっていることに気づいたと話したくださいました。またそれとともに1日中続いていた腕のしびれも軽快していました。その後は天気の悪い日によく認めた吐き気も消失し、しびれや吐気で気分が落ち込むこともなくなったとおっしゃっていただきました。
現在はカテーテル治療から1年半以上経過していますが、症状の再発はなく良い状態を保てています。





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