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日常の些細な動作でも激痛が走る…総合格闘技経験者を長年苦しめたゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)がカテーテル治療で改善した症例

男性 / 50代 / 神奈川県在住 / 会社員(総合格闘技経験者)

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

3年前、趣味で総合格闘技のトレーニングをしている時に右肘の内側に痛みが出始めました。
これまでに他院を受診し、体外衝撃波治療やステロイド注射を約10回ほど受けてこられました。最初のうちはステロイド注射を打つと半年ほどは痛みが治まっていましたが、徐々に効果の持続期間が短くなり、最終的には注射の翌日には痛みが元に戻ってしまうような状態になっていました。

次第に日常生活にも支障をきたすようになり、朝起きて目覚まし時計を止める動作や、シャンプーのボトルをプッシュする時など、手首や指先に少し力が入るだけの些細な動作でも右肘に激痛が走るようになり、今までの治療では手に負えない状況に焦りを感じネットで検索していたところ当院を知り受診されました。

治療時の所見FINDINGS

当院での超音波検査(エコー)では、右肘内側の痛みの部位にしっかりと血流信号が確認されました。これは痛みの原因となる異常な血管(モヤモヤ血管)が増大していることを示しています。また、過去にステロイド注射を多数回繰り返していることから、周囲の組織が脆くなっている可能性もありました。
造影検査において痛みの原因になっている血管が二股に分岐している所見がみられたため、根本的な痛みの原因を取り除くためカテーテル治療をご提案しました。

カテーテル治療とは、動脈からごく細の柔らかいチューブ(カテーテル)を挿入し、痛みの原因となっている異常な血管(モヤモヤ血管)のすぐ近くまでたどり着かせて行う治療です。 ゴルフ肘の治療では手首の血管からチューブを入れることも多いのですが、この患者さんの血管は通常より高い位置(腕の上の方)で枝分かれしている形でした。そこで今回は、痛みの原因部分へ最も的確にアプローチできるよう、手首からではなく足の付け根(鼠径部)からチューブを進める方法を選択しました。 患部のすぐ近くから、異常な血管だけを減らすお薬を直接流し込むことができるため、根本的な痛みの改善が期待できます。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療直後から2日後にかけては手のしびれが一時的に強く出ましたが、5日後には制限されていた可動域が広がり、顔に手が届くようになるなど、ご自身でも日常生活の改善を実感されました。
その後、さらに細かな異常血管を取り除くため、外来で動注治療(動脈にお薬を流す注射)も追加で行いました。

治療を重ねるごとに症状は大幅に改善し、以前は痛くて困難だったお風呂の栓を開け閉めする操作もできるようになりました。現在は、ボールを投げるような瞬発的な動作の際に少し張り感や気になる感じがありますが、朝顔を洗う際に少し痛みを感じる程度にまで回復し、日常生活を快適に送られています。





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