治療実例
INSTANCE10年来のランニング時の左膝痛に、カテーテル治療が有効だった治療実例
男性 / 50代 / 兵庫県在住 / 医療関連
受診までの経過SIGN AND SYMPTOM
今回ご紹介するのは、ランニングを趣味とされている50代の医療従事者の方です。約10年来の左ひざ内側の痛みで悩んでおられました。
きっかけは10年前、フルマラソンで初めて3時間半を切った直後の練習中のことでした。雨上がりの下り坂で落ち葉に滑り、左膝が「ヌルっ」と音がした感じで大きく捻じれてしまったそうです。当時痛みはなかったものの、それ以来違和感がずっと残るようになってしまいました。
ご自身も医療従事者であることから、あくまで素人の判断としながらも「タナ障害」や「慢性的な膝蓋下脂肪体炎」ではないかと考え、フォーム改善、筋トレ、テーピング(キネシオ)、各種サポーター、オーダーメイドのインソール、鍼灸、筋膜リリースなど、あらゆる対処を行いながら走り続けていらっしゃいました。
しかし、ここ2〜3年は膝からポキポキと音が鳴り、寝ていてもジンジン痛むように悪化。走り始めはズキズキとした痛みで足を引きずるような状態になり、2kmほど走ると一時的に快調になるものの、15kmを超えると再び重くなるという症状に悩まされていました。日常生活でも、階段を上る時に何とも言えない違和感があったそうです。
数年前に本で当院のことを知っており「いつか受診したい」と思っていたところ、当院での日帰りカテーテル治療を知り、ご相談にいらっしゃいました。
治療時の所見FINDINGS
10年前のMRIでは、内側半月板の変性と一部小さな断裂の疑い、ならびに内側側副靭帯(MCL)の軽度損傷と診断されていました。
当院で改めてMRI画像等を確認したところ、半月板の周囲が傷ついている状態でした。このような過去のケガや長引く炎症の周囲には、痛みの原因となる異常な血管(モヤモヤ血管)ができていることが少なくありません。
スポーツによる慢性的な痛みの場合、注射による治療だけでは治りにくい要因となってしまうこともあるため、痛みの原因となっているモヤモヤ血管を減らすカテーテル治療を行ったうえで、必要に応じて動注などでアフターケアをしたほうがいいとご説明し、カテーテル治療を実施することになりました。
足の付け根から非常に細いカテーテルを挿入し、左膝内側の異常な血管に直接お薬を流す膝のカテーテル治療を行いました。
治療後の経過FOLLOWING THERAPY
治療直後は一時的に治療に伴う痛みがありました。翌朝は膝が曲がらずご本人も驚かれ、登山用の杖をついて出勤されたとのことでしたが、その翌日からは全く問題なくなりました。
症状は劇的に改善し、ご本人も「だいぶ改善してびっくりした」と驚かれていました。最初はランニングを控え、5km程度のウォーキングから開始していただきましたが痛みはなく、その後徐々にランニングを再開したところ、5km、10kmと距離を延ばしても問題なく走れるようになりました。現在は非常に調子が良く、充実したランニングライフを取り戻されています。
スポーツのケガをきっかけに長年痛みを抱え、様々なケアをしてもなかなか改善しないという方は少なくありません。そうした長引く痛みの裏には、モヤモヤ血管が関与しているケースが多くあります。
長年の膝の痛みでお悩みの方や、大好きなスポーツを諦めたくない方は、ぜひ一度カテーテル治療を検討することをおすすめします。



