治療実例
INSTANCE4ヶ月のコルセット固定でも引かない痛みがゼロに!カテーテル治療で腰椎分離症を克服し、部活へ完全復帰を果たした学生の症例
男性 / 10代 / 茨木県在住 / 学生
受診までの経過SIGN AND SYMPTOM
今回は、運動部の活動中に発症した「腰椎分離症」による長引く痛みに悩み、カテーテル治療によって本来の運動量を取り戻された10代の学生さんを紹介します。
腰椎分離症は、腰椎という骨の関節間部とよばれる部位に生じる疲労骨折で、スポーツを活発に行っている10代に多く見られます。特定の方向への動作(背中を反らす、腰をひねるなど)を繰り返すことで、骨の弱い部分に負担がかかり発症します。
この患者さんも運動部に所属し、日々練習に励まれていました。しかし腰痛を発症し、腰椎分離症と診断されました。一般的な治療方針である「コルセットの装着とスポーツの休止」を行いましたが、4ヶ月間しっかりとコルセットをして安静にしていても、痛みが一向に引く気配がありませんでした。
長期間の安静を強いられながらも治らない現状に、「いつになったら治るのか」「もう部活に復帰できないのではないか」と、ご本人も大変悔しく不安な思いを抱えていたことと思います。そのような中、当院のカテーテル治療を知り受診されました。
治療時の所見FINDINGS
長期間コルセットで固定しても痛みが引かない場合、その原因は単なる「骨の異常」だけではありません。疲労骨折を起こしている部位に「モヤモヤ血管(異常な新生血管)」が増殖してしまい、それに伴走して増えた神経が過敏になることで、しつこい痛みの原因となっていることがわかっています。さらに、この異常な血管が患部に炎症を引き起こし続け、本来の骨の修復(癒合)の邪魔をしてしまうケースも多く見られます。
この治らない痛みの根本原因である異常な血管を減らすため、「運動器カテーテル治療」をご提案しました。
局所麻酔を行い、点滴の針のような小さな傷から極細の柔らかいカテーテルを進め、患部に直接、異常な血管を退治するお薬を流し込みます。日帰りで終わり、体への負担も少ない治療です。
治療後の経過FOLLOWING THERAPY
治療後、長引いていた腰の痛みは徐々に改善し、治療から2週間後には少しずつ部活動への参加を再開できるようになりました。
患者さんからも「4ヶ月間コルセットをしていても痛みが引かなかったのに、カテーテル治療を受けた後、あれだけ長引いていた痛みがなくなりました」と喜ばれていました。
今回の治療では、腰椎分離症の痛みに関わっていると考えられる異常な血管にアプローチしました。異常な血管は、炎症や痛みを長引かせる“火種”のような存在になることがあります。カテーテル治療によってその血管を減らすことで、痛みが軽くなっただけでなく、骨の修復を妨げていた要因が取り除かれ、骨自体にも改善が見られました。
現在では、以前と同じような運動量で部活動に取り組めるまでに回復されています。
腰椎分離症は、「コルセットをして安静にするしかない」「治らなければ手術しかない」と考えられがちです。しかし、痛みが長引いている場合には、炎症や異常な血管が関係している可能性があります。
同じように、コルセットを続けても痛みが改善しない、部活や運動に復帰できず悩んでいるお子さんやご家族の方は、治療の選択肢のひとつとして一度ご相談ください。



