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喘息の吸入薬がきっかけで声が枯れ、仕事ができない…ナレーターを襲った「治らない声帯炎」へのカテーテル治療

男性 / 40代 / 東京都在住 / ナレーター・声のお仕事

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

今回は風邪と喘息をきっかけに長引く声帯炎に悩み、仕事ができなくなるほどの危機に直面したナレーターの男性の方の症例です。

患者さんは普段、ナレーターや声優として「声」を使ったお仕事をされています。きっかけは7月のことでした。風邪を引いて体調を崩し、もともとお持ちだったぜんそくが再発してしまったのです咳が止まらなくなり、かかりつけ医で処方された喘息用の吸入薬を使用して治療をしていました。 しかし、その吸入薬を使用したあとのうがいが不十分だったこともあり、今度は「声枯れ」の症状が現れ始めました。

咳は止まったものの、声が出しづらい状態が続き、話すこと自体が苦しい毎日。 プロとして繊細な表現が求められるナレーターの仕事において、この症状は致命的でした。「高い声が全く出ない」「表現ができない」という状態で、仕事のオファーを断ったり、代役を立てたりせざるを得ない状況に追い込まれてしまったそうです。

「このままでは仕事を辞めなければならないかもしれない」

そんな焦りの中、都内の有名なボイスセンターや声の専門クリニックをいくつも受診されました。そこでは投薬治療や、言語聴覚士による発声のリハビリ(リップロールなど)を受けましたが、1ヶ月経っても改善の兆しはなかったそうです。 困ったどうしようとインターネットで方法がないか探していたところ、当院のウェブサイトで以前紹介した「歌手の方の声帯炎治療」の記事を見つけ、「これならいけるかもしれない」と一縷の望みをかけて来院されました。

治療時の所見FINDINGS

診察の結果、やはり喉の炎症が慢性化しており、患部に「モヤモヤ血管(異常な新生血管)」を認めました。 喘息の吸入薬は、使用後にしっかりとうがいをして洗い流さないと、成分が喉に残って粘膜を刺激し、炎症を引き起こすことがあります。今回の患者さんの場合も、繰り返す咳と薬剤の刺激によって声帯周辺に異常な血管が増殖し、それが治らない痛みや違和感、声枯れの原因になっていたと考えられます。

これまでの保存療法(薬やリハビリ)では効果がなかったことから、炎症の根本原因であるモヤモヤ血管を減らすためのカテーテル治療を提案しました。 治療は局所麻酔を行い、足の付け根(鼠蹊部)からカテーテルという極細のチューブを挿入しました。そこから血管の中を通って喉の炎症部位(声帯周辺)までカテーテルを進め、モヤモヤ血管を治療する薬剤を痛みのある患部に流します。 治療は日帰りで完了し、入院の必要はありません。

患者さんは「イメージしていたよりも怖くなく、全然楽勝だった」と話してくださいました。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

効果はすぐにでました。治療を受けた翌日には「あ、もう違うな」と声の出しやすさを実感されたそうです。 これまで苦しんでいた発声時の苦しさや違和感がなくなり、ご本人曰く「1ヶ月も待たずに翌日には効果を感じた」とのこと。その後、喉の上のほうに残っていたわずかな違和感に対しても追加で治療を行いましたが、声の状態は治療前のように元通りに回復し、現在は問題なくナレーターのお仕事に復帰されています。

声帯炎や喉の違和感が長引く場合、そこには「モヤモヤ血管」が関与しているケースが多くあります。声を使うお仕事をされている方にとって、喉の不調は死活問題です。従来の治療で良くならない場合でも、カテーテル治療という新しい選択肢がありますので、あきらめずにご相談ください。





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