治療実例

INSTANCE
  • ホーム
  • 治療実例一覧
  • 夕方になると悪化する下腹部痛、立ち仕事の看護師を悩ませた「骨盤内うっ血症候群」の治療実例

夕方になると悪化する下腹部痛、立ち仕事の看護師を悩ませた「骨盤内うっ血症候群」の治療実例

女性 / 40代 / 東京都在住 / 看護師

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

今回ご紹介するのは、小児科クリニックで看護師として働く女性の方です。 2年ほど前に婦人科で「子宮腺筋症」と診断されていましたが、薬物治療により症状は一旦落ち着いていました。しかし、約1年前から下腹部に再び違和感を覚えるようになり、徐々に痛みが再発しました。
特に特徴的だったのは、痛みの時間帯と姿勢です。 朝は比較的調子が良いものの、「昼から夕方にかけて」症状がつらくなりがちでした。立ちっぱなしの仕事や、長時間座っている姿勢が続くと痛みがひどくなり、横になると少し楽になるものの、仕事中は休むこともできず「うずくまりたくなるほどの不快感」に耐える日々でした。
体重が減少するほどの不調を感じて内科を受診し、検査を重ねた結果、婦人科疾患の疑いがあるとして再度MRI検査などを行いましたが、明確な解決策は見つからないままでした。足のむくみもひどく、原因不明の不調に不安を感じていたところ当クリニックの動画を見て症状が似ていることから原因が分かるかもしれないと思い受診されました。

治療時の所見FINDINGS

問診とCT画像診断の結果、「骨盤内うっ血症候群(PCS)」の可能性が高いと診断しました。 この病気は、卵巣や子宮周りの静脈にある「弁」が壊れ、血液が心臓にスムーズに戻れずに逆流してしまう疾患です。
CTの画像を見ると左側の卵巣静脈が著しく拡張(太くなること)しており、血液が心臓へ戻らずに下に落ち込み、骨盤内に溜まっている(うっ血している)様子が確認されました。これらの所見から、子宮腺筋症の症状だけでなく、静脈の逆流によるうっ血が痛みの主な原因であると診断し、骨盤内うっ血症候群のカテーテル治療を行いました。
治療では、太ももの付け根から極細の柔らかいカテーテルを挿入し、逆流を起こしている左卵巣静脈に対して、コイルと薬剤(硬化剤)を用いて血液の逆流を止める処置を行いました。実際にカテーテルを通して造影すると、左卵巣静脈からの強い逆流が確認され、その血液が右側へも溢れ出している状態でした。治療は45分程度で終了し、1時間ほど休んでご帰宅いただきました。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療直後は一時的な発熱などがありましたが、その後症状は劇的に改善しました。 治療から約1ヶ月後の経過確認では、「以前のような、夕方になると必ずやってくるつらい痛み」は消失していました。
時折、軽い痛みを感じることはあっても、以前とは痛みの強さも持続時間も全く異なり、日常生活が非常に楽になったとお話しされています。
「いつ痛くなるのだろう」という恐怖感から解放され、立ち仕事である看護師の業務にも支障なく取り組めるようになりました。

骨盤内うっ血症候群とは 心臓に戻るはずの血液が、静脈の弁が壊れることで逆流し、骨盤内に溜まってしまう病気です。足にできる「下肢静脈瘤」と同じような現象が、お腹の中で起きているとイメージしてください。 特に「夕方になると痛む」「立っているとつらいが、横になると楽になる」というのが典型的なサインです。

婦人科で異常なしと言われたり、他の病気と混同されたりして診断まで時間がかかることが多いため、似た症状がある場合は専門的な血管の検査が推奨されます。





ページ上部へ
電話初診ご予約
受付10:00〜17:00
(土日祝除く)
メール事前相談
お問い合わせ
WEB予約はこちら