治療実例
INSTANCE大学でもサッカーを続けたい。繰り返すジャンパー膝の痛みが改善した学生アスリートの症例
男性 / 20代 / 神奈川県在住 / 大学生
受診までの経過SIGN AND SYMPTOM
サッカーやバスケをプレーする方に多いのが、踏ん張る瞬間や走り始め、ジャンプの着地で起こる膝のお皿の下の痛み(ジャンパー膝)です。ジャンパー膝は重症になると、治療が効きにくい「難治性」の状態になってしまい、従来の治療では対応できないことが知られています。
今回ご紹介するのは、大学でサッカーを続けている20代の男性です。高校時代からサッカーに取り組み、大学でも競技を続けたいという強い思いを持っていました。
しかし、練習中に切り返しの動作で踏ん張るたびに膝に痛みが走りズキッとする、ジャンプの着地が怖い、そんな状態が続き思いきりプレーできない日々が続いていました。
なんとか治療しなければと焦る思いの中、高校を卒業するタイミングで病院へ行き体外衝撃波を行ったり、左膝にPRP注射を3回受けたりしましたが、一時的な変化はあったもののすぐに元に戻ってしまい、根本的な解決には至りませんでした。
大学進学に伴い本腰を入れてサッカーに取り組みたいのに、思い通りに身体がついてこないのではと不安になる中、練習やトレーニングを続けていたそうです。
そんな中、膝のスポーツ障害に詳しいドクターからの紹介で、当院のカテーテル治療のことを知り来院されました。
治療時の所見FINDINGS
エコーで膝の状態を見ると、痛みを起こす異常な血管(モヤモヤ血管)が両膝の膝蓋腱にできていることがわかりました。(下の図)
特に左膝の炎症が強く、膝蓋腱の全層にわたってモヤモヤ血管が生じており、「これほど重症であると、体外衝撃波やPRP注射では太刀打ちできないだろうな」という印象でした。
そこで、より効果的だと知られている膝のカテーテル治療を提案しました。足の付け根(鼠蹊部)からとても細い柔らかなチューブを血管の中に入れ、炎症が起きている場所まで進めます。痛みの元になっている“モヤモヤ血管”に薬を直接届けて治療する方法です。
傷もほとんど残らず、治療は数時間で終わるため入院の必要はありません。「切らない」「身体への負担が少ない」日帰りの低侵襲治療ですので、試合を控えたアスリートや忙しい方でも受けていただけます。
治療後の経過FOLLOWING THERAPY
カテーテル治療後右膝の痛みはほぼ消失し、左膝の痛みは10から3へと改善されました。ただ炎症が強かったため、大学の練習が本格化してくる中で、練習後に軽い痛みが出る日があり、さらに良い状態でシーズンに入れるよう、2か月後に2回目のカテーテル治療を行いました。
2回目のカテ後、経過はとても良好でご本人の意識では100%の練習ができるまでに改善しました。
試合形式の30分練習も痛みがでる問題はなく、日常生活でも痛みはゼロ、膝をかばう癖も減ってきたという明るい変化がありました。
「痛みを気にせずプレーできることが、こんなにうれしいとは思わなかった。想像以上に膝を気にして恐々プレーしていたんだと思いました。」
と、笑顔で話してくださったのが印象的でした。
ジャンパー膝は、早く治したいのに治らない。休むと不安、動くと痛い。そんな葛藤を抱えることの多いケガです。
しかし、今回のように痛みの原因である「モヤモヤ血管」に正しくアプローチすることで、
競技を続けながら改善を目指すことも可能です。
不安や焦りがある方も、どうぞご相談ください。





