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1か月以上続いた痛風の激しい痛み…カテーテル治療で運転も正座もできるようになった症例

男性 / 50代 / 神奈川県在住 / サービス業

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

痛風は激しい痛みが出ることで有名ですが、一般的には1週間ほどの期間で改善するというイメージがある人がほとんどだと思います。
しかし、実際には痛風発作を重ねるごとに症状が重くなったり、発作の期間が長くなったりする可能性がある病気です。
最初は年に1回程度の発作であったものが、次第に発作の間隔が短くなり、さらには発作の期間が長くなるようなことが起こりえます。

今回ご紹介する痛風の患者さんも、以前は発作が数日で治っていたのに、それが次第に長くなり、1か月以上も痛みが続くようになっていました。「そういえば最近、膝や足首が腫れる頻度が増えてきた…」と感じている方には、まさに参考になる症例です。

この方は50代のサービス業がお仕事の男性です。2024年3月に右膝に痛風発作が出現。50歳から痛風を発症し、年2〜3回発作が出るようになり、徐々に症状の間隔が短くなっていました。これまでは発作は5日ほどで改善していたものの、今回は1か月以上も症状が続き改善せず、右膝の腫れと激しい痛み、さらに右足首や小指の付け根にも腫れと痛みが広がりました。

日常生活や仕事にも支障をきたす状態になり病院を探していたところ、知人の紹介で当院を知り受診されました。

治療時の所見FINDINGS

初診時、右膝および右足首のエコー検査にて、はっきりとした腫れと、炎症によって生じた異常な血管を確認しました。滑膜周辺に強いドプラー血流(モヤモヤ血管)が認められたのです。この不要にできた血管が炎症を長引かせ、痛みの原因となっている可能性が高いと判断しました。
前回の痛風発作は2ヶ月以上続き、これまでにない長期化であったため、カテーテル治療による血管治療を提案しました。

治療では、カテーテルという極細のチューブを鼠径部から血管に入れ、炎症が起きている右膝や右足首までアプローチさせ患部に直接薬を届けます。モヤモヤ血管と呼ばれる痛みの原因となる血管をピンポイントで減らす方法で、体への負担が少ないのが特徴です。所要時間は約1時間。治療後は小さな傷口にバンドエイドを貼るだけで終了する身体に負担の少ない低侵襲治療です。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療を受けてから、患者さんが最初に感じたのは「車の運転が怖くなくなった」ということでした。これまでは膝を曲げた状態で運転席に座るだけで痛みが出て、ブレーキを踏むのも億劫だったそうです。それが治療後は「何も気にせず運転できるようになった」と笑顔で話されました。

2024年4月:初回の治療後、痛風発作は再発せず改善へ。
5月:平坦な場所での歩行では痛みがなくなる。一方で階段の上り下りでは痛みが残存。
8月:階段の上り下りでも痛みなし。
年末:正座ができるまで回復。

年末にはご本人は「100%完治した」と実感されたそうです。畳に座る、階段を上がるといった何気ない日常動作も、以前は「痛みが出るのでは…」と常に気にされていたそうです。今ではそうした動作も自然にできるようになり、「こんな小さなことがどれだけストレスだったか、痛みがなくなって初めて気づきました」とお話しされました。

痛風は発作を繰り返すことで症状が重くなり、生活の質を大きく下げてしまう病気です。
今回の症例のように、早めにカテーテル治療を行うことで炎症の原因に直接アプローチし、痛みを改善できる可能性があります。膝や足首の痛みでお困りの方は、ぜひ治療の選択肢として知っておいてください。





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