治療実例

INSTANCE

17年前から続いていた慢性前立腺炎へのカテーテル治療実例

男性 / 50代 / 東京都在住 / 会社員経営

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

慢性前立腺炎の症状で、非常に長い期間つらい思いをされている方は少なくありません。今回ご紹介するのは、17年間にもわたり慢性前立腺炎の痛みに苦しんでいた50代の男性です。
約4年前に「慢性前立腺炎」と診断され、抗生剤による治療を受けましたが、症状はまったく改善しませんでした。「激しい痛み」はないものの、陰部や肛門の奥に常に違和感があり、座るたびに落ち着かない日々が続いていました。

特に困っていたのは、日常生活の中でふとした瞬間に訪れる不快感で椅子に座るとジワッと違和感が広がる、排尿時にスッキリしない感じが続く、長時間の会議や電車の移動が苦痛になるなど、人には言いにくい症状が積み重なり、精神的にも疲弊していきました。

病院をいくつか受診したものの、「うまく付き合っていくしかないですね」と言われるばかり。どうしたらいいか分からず、ネットで検索を続ける中で当院を見つけオンライン診断で初診を受けました。

治療時の所見FINDINGS

後日当院の診察では、造影剤を用いた特殊なMRI検査を行いました。その結果、前立腺は均一ではなく、白い部分と黒い部分が混在する「まだらな模様」が確認されました。この所見は、前立腺炎のカテーテル治療が効果を発揮しやすいケースであることがわかっていたため、患者さんにはその可能性について詳しく説明し、カテーテル治療を受けていただきました。

カテーテル治療では、鼠蹊部から非常に細く柔らかいカテーテル(直径0.6㎜)を挿入します。このカテーテルを前立腺炎によって増えた「モヤモヤ血管」と呼ばれる異常な血管まで慎重に進め、炎症が起きている部位へピンポイントで薬を投与し治療します。
この治療は日帰りで、身体への負担が少ないため、仕事やスポーツなどの日常生活に与える影響も最小限に抑えられます。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療から約1週間が経過した頃、患者さんはそれまで10あった嫌な強い痛みが6くらいまで減少したことを実感されました。

治療から1ヶ月半ほど経つと、痛みの強さは10あったものが3程度までさらに改善しました。硬い椅子に触れるとまだ痛みを感じるものの、日常生活においてはほとんど問題なく過ごせる状態になりました。同時に、長らく悩まされていたしびれも消えました。

硬い椅子に座る際の痛みがまだ残っていたため、2回目の治療を行いました。その結果、残っていた症状もさらに改善し、現在、治療から1年半が経過していますが、患者さんは支障なく日常生活を送ることができています。

慢性前立腺炎で長期間悩んでいる方も多く、中には半ば諦めている方もいらっしゃるかもしれませんが、カテーテル治療という新しい治療法が開発されています。
特に、造影剤を使って検査した際にまだらな陰影が確認できるケースでは、非常に高い確率で症状の改善が期待できます。
もし同様の症状でお困りでしたら、カテーテル治療という選択肢もぜひご検討ください。





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