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呼吸するのがつらいほどの肋骨の痛みに鉄分のサプリメントとカテーテル治療が効果的だった症例

女性 / 20代 / 千葉県在住 / 会社員

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

多くの女性は自覚のないまま鉄分が不足していることがあり、その影響で「朝起きるのがつらい」「なんとなく頭が重い」といった症状が現れている可能性があります。
さらに鉄分の欠乏は、上記のような貧血症状だけでなく、「治りにくい痛み」の原因にもなってしまうことはご存じでしょうか?特に肋骨の痛みは鉄分の欠乏と非常に強い関係があることが知られています。

今回ご紹介するのは、3ヶ月以上にわたって肋骨の痛みに悩まされていた20代女性の症例です。

ある晩、寝返りを打った瞬間に左の肋骨に激しい痛みを感じたのが始まりでした。それ以来、呼吸をするたびに肋骨が痛み、朝起きた時や夜間の安静時でも痛みに悩まされるようになりました。
鍼灸治療や鎮静薬など、できる限りの方法で改善を試みましたが、一向に改善しませんでした。 「このままずっと痛いままだったらどうしよう」不安な日々をすごしていました。
ある日、心配した祖母が「こんな本を読んだのよ」と一冊の本を手渡してくれました。

それは、痛みの原因や治療法について書かれた医師の著書で、読み進めるうちに「ここなら自分の痛みもわかってくれるかもしれない」と感じました。
祖母の勧めもあり、その著者が総院長のオクノクリニックを訪れることを決めました。

治療時の所見FINDINGS

診察時、女性に多い「隠れ鉄不足」の可能性を疑いました。鉄が不足していると、筋肉や神経が過敏になり、通常では感じない痛みを強く感じてしまうことがあります。

まずは血液検査を行い、フェリチン(貯蔵鉄)の値を確認。その結果フェリチンの値はなんと4ng/ml以下で、測定不能なほど深刻な鉄欠乏状態。他の血液データも総合的に判断し、「重度の鉄不足」と診断しました。

このため、まずは痛みの治療をすぐにせずに鉄サプリメントの内服を開始しました。 1ヶ月後には痛みがやや軽減してきたものの、まだ肋骨の痛みは残っていました。

そこで、鉄サプリの内服を継続しながら、3ヶ月後に痛みのカテーテル治療を行いました。モヤモヤ血管による局所的な炎症を抑えることで、痛みの原因に直接アプローチします。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療から1ヶ月後の外来では、患者さんはとてもうれしそうな顔で来院されました。「夜ぐっすり眠れるようになったんです」 「朝起きた時の肋骨の痛みがなくなって、本当にうれしいです」そう語ってくれました。

その後も引き続き鉄サプリを内服し、肋骨の痛みは全く再発することなく経過しており、痛みのない日常を取り戻しています。

鉄分不足が原因で、思いもよらない部位に痛みが出ることがあります。特に女性は月経や食生活の影響で鉄不足に陥りやすく、自分でも気づかないうちに慢性的な痛みに悩まされているケースも少なくありません。

今回のように、カテーテル治療と栄養補充の併用によって、症状の改善が期待できます。原因不明の痛みに悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。





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