治療実例
INSTANCE歩くだけでつらかった切れ痔といぼ痔による痛みが、カテーテル治療で改善した症例
女性 / 40代 / 埼玉県在住 / テコンドー選手
受診までの経過SIGN AND SYMPTOM
痔の症状の中でも最もつらいものの一つが「痛み」です。
今回ご紹介するのは、小学生の頃から30年以上切れ痔といぼ痔に悩み、歩くのも激痛で悩まれていた女性アスリートの方です。
高校2年時に痔の手術を経験されました。しかし、その際は日帰り手術後に大量出血し救急搬送され、縫合のやり直しが必要になるなど、非常に辛い経験をされたとのことでした。
その後も症状は継続しており、特に今年に入ってから、いぼ痔の急激な腫れと切れ痔による強い痛みや出血が重なるようになり、日常生活に大きな支障をおこすようになりました。
生理前にはいぼ痔がパンパンに腫れて激痛が走り、「死にたくなるほど辛い」と訴えられていました。
テコンドーの競技活動への早期復帰を希望し、なるべく体に負担の少ない方法で治療したいと探していたところ当院の「切らない痔のカテーテル治療」を知り受診されました。
治療時の所見FINDINGS
診察の結果、切れ痔と肥大したいぼ痔が併存している状態で、異常な血管「モヤモヤ血管」による炎症が確認できました。出血の症状をおさえるには炎症を軽減する必要がある為、カテーテル治療を行いました。
治療後の経過FOLLOWING THERAPY
カテーテル治療から約1ヶ月後の診察では、「痛みも出血も大幅に軽減され、日常生活が格段に楽になった」と非常に喜ばれていました。
もともと、排便時には便器が真っ赤になるほどの出血があり、貧血傾向も見られていましたが、現在は出血量がごくわずかとなり、鉄分不足の改善も見込まれる状態です。
また、急激に腫れ上がっていたいぼ痔も治療1か月後には腫れが落ち着き、痛みも軽減しました。「歩くことが怖くなくなった」という言葉に、これまでの苦しみがどれほど大きかったかが感じられました。
根本的な痔の治療が見つからず悩んでいる方はカテーテル治療という選択肢があることを覚えておいてください。