治療実例
INSTANCE満足に歩けないほどの長引く腰の痛みに対して、カテーテル治療が効果的だった症例
男性 / 50代 / 千葉県在住 / 建設業
受診までの経過SIGN AND SYMPTOM
腰の痛みがひどくなると、満足いく距離を歩くことすら困難になってしまう場合があります。今回ご紹介するのは、そんな悩みを抱えていた50代男性がカテーテル治療によって改善した症例です。
患者さんは日常的に腰に負担をかける仕事に従事しており、過去にも腰痛を経験されていました。これまでの腰痛は2週間程度で自然に改善することが多かったものの、今年の3月頃から発症した腰痛はこれまでにない強い痛みで、運動はもちろん、歩くことも困難な状態になりました。
整形外科で精密検査を受け、腰椎ヘルニアと診断。早く治したいと6月に手術を受けられましたが、術後から激しい痛みが続き、むしろ症状が悪化する結果に。ブロック注射や飲み薬、他院でのリハビリやストレッチ、電気治療、AKA博多法などを試みましたが、期待した効果は得られませんでした。
そのような状況で当院を受診されたそうです。初診時、医師の説明する姿勢や治療方針に安心感を抱き、「ここなら治るかもしれない」と希望を持たれたとのことです。
治療時の所見FINDINGS
痛みの原因を詳しく見るために、異常な血管(モヤモヤ血管)の存在を確かめるための特殊なMRI検査を行ったところ、異常な血管による信号が確認されました(下の図)。画像から5番目の腰椎の神経付近での炎症が原因と考えられたため、カテーテル治療を実施しました。
カテーテル治療の際にはモヤモヤ血管が観察され(さらに下の画像)、患部にお薬を流しモヤモヤ血管を治療しました。
治療後の経過FOLLOWING THERAPY
術後3日目には、「腰の痛みが明らかに軽くなった」と効果を実感されました。それまで10mほど歩くと激痛で歩くことが困難だった状態が、徐々に改善。痛みの強さは10から7に軽減したとのことです。
治療から2週間後には職場復帰できるまで改善しました。歩く距離や速度が回復したことで少しずつ仕事や日常生活のリズムを取り戻し、痛みで沈んでいた表情も明るくなったと周囲からも言われたそうです。
治療から3~4か月後にはジョギングが可能なほど回復され、現在も順調に経過しています。患者さんは「これほど効果を感じた治療は初めて」と語り、同じ悩みを抱える方々にもカテーテル治療を勧めたいと話されています。