治療実例

INSTANCE

太ももの肉離れを繰り返していたプロサッカー選手へのカテーテル治療実例

男性 / 20代 / 埼玉在住 / サッカー選手

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

肉離れは一度発生すると癖になってしまうことがあります。同じ部位の繰り返す肉離れのために休養と復帰を繰り返して、継続した練習や試合参加ができなくなり、困ってしまう選手も数多くおられます。

このような選手の中には、肉離れを繰り返している患部に、以前には存在しなかった「異常な血管」ができてしまい、その異常な血管が出血しやすい状態になっていることから、比較的軽めの負担でも容易に肉離れが起きる状態ができている場合があります。

従来はこのような状態をうまく治療する方法はなかったのですが、最近になって、この「異常な血管」を減らすためのカテーテル治療という日帰り治療が開発され、繰り返す肉離れの治療として注目されています。

今回紹介したいのは、24歳の男性プロサッカー選手です。

23歳の冬に練習中に太もも裏のハムストリングの肉離れを初めて発症しています。この際はチームドクターの指示のもとしっかりと患部が改善するまで休養し、練習に復帰しました。ところがそれから2カ月もたたないうちに再び同じ場所に肉離れを発症します。

その後、この選手は1年間に6回も同じハムストリングスの肉離れを経験し、試合や練習への継続的な参加が困難になっていました。そんな彼がMRI検査を受けたところ、ハムストリングスに異常な血管が形成されていることが判明しました。(下の図)

治療時の所見FINDINGS

異常な血管が原因と分かった選手は、チームドクターの紹介で私たちのクリニックを受診しました。私たちのクリニックでは、異常な血管を減らすための2種類の方法があり、動注治療とよばれる3分ほどでおわるものと、日帰り治療であるカテーテル治療があります。この選手のようなハムストリングスのお尻に近い部位ではカテーテル治療でないと薬剤が届かないため、カテーテル治療をご提案して受けていただきました。カテーテル治療は20分ほどでできる日帰り治療で、小学校のお子さんでも一人で受けられるほど、負担の少ない治療です。

この選手のハムストリングスを栄養する血管を撮影してみると、MRIで認められた部位と一致して異常な血管が観察できたため、これを消滅させる薬剤を投与して治療を終えています。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療後、この選手の患部の痛みは直ちに改善し、その後は徐々に練習の強度を上げて復帰させました。
復帰後も練習や試合に支障なく参加できるようになり、治療のあと6年以上にわたり肉離れは再発することなく、プロサッカー選手としてのキャリアを続けることができました。引退まで一度も肉離れを再発することがなく練習をし続けることができたことは本当に良かったと言ってくれています。
この選手に当時のことをお聞きすると、「オクノクリニックのカテーテル治療を受けたおかげで、あれだけ悩んでいた肉離れが再発することなく、何も心配することなくプレーを続けることができた。プロとしてのキャリアを支えてくれたクリニックに感謝しています」とコメントを下さっています。

今回は癖になっていた肉離れに対して、カテーテル治療を行なうことで肉離れの再発がなくなり競技や練習を継続できるようになった症例を紹介しました。

肉離れが反復して困っているという方は、カテーテル治療や動注治療という治療法もあることを知っておいてください。





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