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腰も曲げられないほどの原因不明の下腹部の痛み。骨盤内うっ血症候群の最新カテーテル治療

女性 / 60代 / 東京都在住 /

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

原因が分からない下腹部の痛み。内科、婦人科で検査したにも関わらず異常なしと診断されるケースが多かったのですが、最近では骨盤付近にできる炎症が原因とわかってきました。
今回ご紹介する女性は数十年におよぶ原因不明とされた下腹部の痛みがカテーテル治療で改善した症例です。

数十年にわたり、右下腹部に断続的にしくしくする痛みが続いていました。内科で腹部のエコー検査をうけたり、腸に何か異常があるのではないかと不安になり様々な検査を行いましたが、いずれも異常なしという結果でした。
婦人科でも子宮には問題がないと言われ、適切な治療方法が見つかりませんでした。

今年の夏、急に右下腹部の痛みが激化し、腰も曲げられないほどの激痛になりました。激しい痛みは2週間以上続き、大きな病院でMRIやレントゲン撮影、婦人科や内科など多くの診療科で検査を受けましたが原因は不明で異常なしとの診断が続きました。

そんな時、新聞の折り込みで配布された月刊誌で、当院の骨盤内うっ血症候群に関する記事を見つけたそうです。
記事に掲載されていたチェック項目(疼くような痛み、産後に感じる下腹部の痛み、長時間立っていると悪化する痛みなど)を確認したところ、すべて該当することがわかり10月末に初診予約にいたりました。

治療時の所見FINDINGS

造影CTを撮影したところ左卵巣静脈の拡張、逆流がみとめられました。典型的な骨盤うっ血症候群の画像所見にてカテーテル治療を提案しました。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

カテーテル治療後、1週間が過ぎたあたりから徐々に痛みが改善し、腰を曲げられないほどの強い痛みがほぼなくなりました。
また、右下腹部のしくしくする痛みの頻度も減少しました。昼も夜も痛みで眠れない日々が続くことに恐怖を感じていましたが、この病気を知って適切な治療を受けることができ、本当によかったと感じています。

内科の先生でも骨盤内うっ血症候群を知らない場合があるため同じ症状で悩む方々にこの病気を知ってもらいたいと強く願っています。





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