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歌唱により生じた慢性声帯炎による声の不調に対して、カテーテル治療が効果的であった症例

女性 / 30代 / 東京都在住 / 歌手

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

声帯のトラブルにより長期にわたって声が枯れてしまったり、発声や歌唱に支障が出てしまったりすることがあります。そのようなトラブルの原因のなかで声帯ポリープや声帯結節と並んで頻度の高いものが、慢性声帯炎(または慢性喉頭炎)です。慢性声帯炎ではステロイドによる治療などが一般的ですが、効果が十分に得られないこともあります。

今回紹介したいのは、声帯炎により歌唱に支障がでていた30代の歌手の方です。

1年半ほど前に新型コロナに感染した後から喉の不調が続くようになりました。裏声を中心に声量が落ちてしまい、日々の生活でも喉の奥のイガイガ感が取り切れず、また息を大きく吸うと喉に少し痛みも感じるようになったそうです。また、食事の際にむせるようなことも多くなったとのことでした。

発声や歌唱を専門とする医療機関を複数受診して、慢性喉頭炎(声帯炎)の診断を受けました。ステロイドによる治療をしたものの十分には改善せず、困っていたところ、新しい炎症の治療があると知り合いのドクターから聞き、当院を初めて受診しました。

治療時の所見FINDINGS

喉頭を観察すると両側の声帯の発赤や充血、浮腫を認め、右側声帯突起には炎症でできた肉芽という瘢痕を認めました。このような発赤や浮腫は、炎症によって異常な血管ができてしまっている証拠のため、これを改善させるためにカテーテル治療が有効であることを説明して治療を受けていただきました。

治療の際は、上喉頭動脈という血管から異常な血管(モヤモヤ血管)が認められ、それを減らすための薬剤を投与して終えています。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療の1週間後から、いままでは絶えず感じていた喉の奥のイガイガ感がなくなっていることに気づいたそうです。治療1か月後の外来では、声量が徐々に戻って来て裏声もしっかり出るようになってきたとおっしゃって下さいました。治療2か月後には喉のことを気にしないでボーカル練習ができているとのことでした。喉頭を再び観察してみると、浮腫と発赤はほとんどなくなっており、正常化していました。
その後も1年間経過をフォローさせていただきましたが、良い状態が維持できています。

今回は新型コロナを機に発症した1年以上続いた喉の不調に、カテーテル治療が効果的であった歌手の方をご紹介しました。
慢性声帯炎で他に治療が無いと悩んでいる方は、ぜひカテーテル治療という選択肢もあることを知っておいていただけたらと思います。





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