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歩くことができない人工股関節置換術後の痛み。車椅子から解放されたカテーテル治療の一例

女性 / 70代 / 埼玉県在住 /

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

治療のため人工関節を入れたのに術後の痛みで悩む方がいます。今回ご紹介したいのは人工関節の術後の痛みで歩行が困難になり車椅子生活になった女性です。

2年前に右股関節人工関節置換術をうけました。今年の3、4月から歩行が急激に困難になりました。
右の股関節の外側が張り、歩き方のバランスがとれなくなり大股で歩くような歩行スタイルを続けていたところ、左足にも負担が大きくなった影響もあってか左膝前側も痛むようになりました。
整形外科のMRI検査では原因はわからず、服用している薬の副作用を疑われ、内服変更をし3か月経ちましたがさらに歩けなくなりました。
安静時には痛みがなく、歩行すると10歩、20歩と痛みが増します。左側の膝の痛みが強くなり、あれよあれよと歩くことができなくなり車椅子が必要な生活になりました。
薬の変更後も症状は改善せず、立ち上がった際にお尻から落ちるような感覚があります。
急激に日常生活のちょっとした動きが困難になり右股関節のはりと左膝の痛みがつらい日々で困っていたところ娘さんが当院を知り受診されました。

治療時の所見FINDINGS

受診時、右股関節痛に関しては股関節外側から大腿外側の痛みと突っ張り感が非常に強く、人工関節置換術により炎症をおこし不要な血管(モヤモヤ血管)ができたため局所的に筋肉の萎縮がおきていると診断しました。
左膝はエコー所見から膝蓋大腿靭帯と膝蓋腱のモヤモヤ血管による疼痛と診断し、右股関節と左膝に対してモヤモヤ血管を減らすためのカテーテル治療を行いました。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療2ヶ月後では股関節と左膝の痛みは2割程度減っており、歩くと少し痛みを感じる程度に改善しました。治療4ヶ月後には股関節の痛みはなくなり、左膝の痛みは6割まで減りました。車椅子生活から解放され、自分で電車にのって来院でき散歩もできていることを大変喜ばれていました。

痛みは改善しましたがまだ股関節の張りが少し残っているため、当院の理学療法士によるコンディショニングにて身体や歩行のバランスを引き続き整えていく方針となりました。





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