治療実例

INSTANCE

2年前からの乳腺症による強い痛みに、カテーテル治療が有効であった一例

女性 / 30代 / 東京都在住 / 会社員

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

乳腺症は良性疾患であるため、乳腺外科に行っても「治療する必要はない」などと言われてしまいますが、実際には強い痛みが続いて日常生活に支障をきたしている方も珍しくありません。

今回紹介したいのは、2年前から乳腺症と診断され治療法がないとあきらめていたものの、カテーテル治療で大幅に症状が改善した36歳の女性の方です。

生理前に生じる痛みがだんだんつらくなり、エコーで検査したところ乳腺症と診断されたそうです。
痛いときにカロナールや漢方薬を飲むように指示されたものの、少し改善するだけで思うように効果が出ませんでした。
常に大きな石をぶら下げているような重い感覚があり、お付き合いしていた彼に触れられると手を払ってしまうくらい強い痛みが生じていたそうです。

ピルも試したものの効果がなく、何とか改善する方法はないかと探していたところ、当院のカテーテル治療のことを知人の人から聞いて受診されました。

治療時の所見FINDINGS

エコーで観察すると、がんを疑う所見はなく、乳腺症による痛みと判断しました。
左側の乳房に特に痛みが強い部位があり、エコーでも同部位は血管の信号が強く認められ、異常な血管ができていて炎症が強くなっていることが考えられたため、カテーテル治療をご提案し受けていただくことになりました。

カテーテル治療中は、左乳腺に向かう、内胸動脈から、痛みの出ている部位への異常な血管が観察され、この異常な血管を減らすお薬を投与して治療を終えました。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療を受けた日から、刺すような強い痛みが和らいでいる実感があったそうです。
治療1週間後には、以前感じていた石のような重さは消失していることに気づいたそうです。また、風が吹くだけでも痛いような症状も消失し、日常生活もとても送りやすくなったと喜んでくださいました。
現在は治療から1年半が経過しますが、以前困っていたのを忘れてしまうくらい症状が改善していると話してくださいました。

乳腺症の痛みには、痛み止めやピルしか方法がないとあきらめている方もいるかもしれませんが、カテーテル治療という方法もあることを知っておいてください。





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