治療実例
INSTANCE階段がつらい膝の痛み、左膝変形性関節症に効いたカテーテル治療の実例
女性 / 70代 / 在住 /
受診までの経過SIGN AND SYMPTOM
階段を降りる際、膝に痛みが走ることありませんか。これは、多くの方が経験する症状の一つです。時間が経ってもなかなか改善せず、病院でのレントゲン検査でも異常が見つからないと、ますます深刻な悩みを抱えることとなります。
今回ご紹介するのは、そのような膝の痛みがカテーテル治療で改善された70代の女性の症例です。
4ヶ月前、左膝の外側にわずかな痛みが生じました。当初は歩行に支障がないため、様子を見ながら日常生活を続けていました。しかし、3か月が経過すると痛みが激しくなり、歩行中や階段を降りる際、トイレの座る動作時に左膝の外側が痛み、浴槽に膝が触れるだけでも激痛を感じるようになりました。
再生医療のクリニックを受診したものの、高額であるため見送りました。その後、近くの整形外科でヒアルロン酸注射や湿布療法を試みましたが、どちらも効果が現れませんでした。
日常生活でベッドから降りるだけでも膝の痛みがつらく、治療法を模索していたところ、当院を見つけ初診を受けることになりました。
治療時の所見FINDINGS
左膝外側に局所的な圧痛があり、MRI検査では炎症と骨の変性をみとめました。エコー検査では圧痛部に一致して異常な血管の信号を認めました。
痛くない方の膝にはモヤモヤ血管がないことを患者さんと確認し、現在のひざの症状はモヤモヤ血管が原因と判断して、カテーテル治療を行うことにしました。
カテーテルを用いて血管を造影し、下の写真にあるようなモヤモヤ血管を確認しました。モヤモヤ血管を
減らす薬を投与し、モヤモヤ血管が減少したことを確認して治療を終えました。
治療後の経過FOLLOWING THERAPY
カテーテル治療から1か月半の時点で再度来院された際には膝の痛みは大幅に改善していました。階段を降りるときの痛みは10→1〜2程度になり、トイレに座る際の痛みやベッドから降りるときの痛みは完全になくなっていました。
再生医療という高額治療しか方法がないと諦めかけていた時にカテーテル治療を知って本当によかったと喜んでおられます。