治療実例

INSTANCE

5年に及んだ両側股関節痛(恥骨結合炎)へのカテーテル治療

男性 / 10代 / 福島県在住 / 学生

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

恥骨結合炎はなかなか治りにくい足の付け根の痛みの原因の一つです。安静にしているしかないなどと言われて運動を休んでいても、完全に治りきらず、運動を再開すると痛みがぶり返すことを繰り返す人がいます。
これまでに「治療法がない」とされてきた恥骨結合炎ですが、最近になって炎症部分に生じた異常な血管を減らす治療が開発され効果があることが報告されています。

今回紹介したいのは、5年間恥骨結合炎に悩まされていた17歳(高校2年生)のサッカー選手です。
中学1年生の時に両側股関節の痛みを自覚され、近くの整形外科を受診するも原因不明と言われ痛みがあるまま練習を継続されていました。
高校生になって練習量が増え、痛みも増悪となりました。高校1年生の時にスポーツ整形外科を受診し、「グロインペイン」と診断されていました。3ヶ月程安静にして1度は症状改善認めるも、スポーツ復帰後に再発を認めました。
鍼治療も始めて、施術後は少し良くなりますが、時間経過で痛みは再燃してしまいました。
階段昇降や椅子に座っているのも痛く、ひどいときはくしゃみをするだけでも痛かったそうです。
痛み止め飲んで試合に出場している状態で、ご自分の思い通りに動くことができずサッカーを楽しむことができなくなっていたそうです。

どうしても症状を改善したいという気持ちが強まり、親が見つけたオクノクリニックのウェブサイトで、カテーテル治療のことを知り、初診の予約を取ったそうです。

治療時の所見FINDINGS

初診時の身体所見では、両側のあしの付け根(股関節前面)に押すと痛みが増す部位(圧痛)があり、恥骨や恥骨結合にも圧痛を認めました。
また、ご持参されたMRIでは両側(特に右側)の恥骨に骨髄浮腫(骨の中に炎症が起きて、通常よりも白く見える画像)を認めました。(赤矢印)

カテーテル治療は日帰りでできることや、点滴のような小さな傷しかつかないこと、これまでに15000人以上の人が受けている安全な治療であることをご説明し、治療を受けていただくことになりました。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

カテーテル治療後2週間くらいから、明らかに患部の張りや痛み、圧痛が減りました。医師との相談のもと、治療2週間後から軽い運動をはじめることでさらに痛みが軽減し、治療から1か月経ったころには、以前よりもずっと動きやすくなっています。
このころには明らかに楽になったため、気持ちも体も前向きになり、思い切りボールを蹴れることが何ともうれしいとおっしゃってくれました。
治療から2か月後には治療まあ絵と比べると10→2まで痛みが軽減しました。
その後もさらに痛みが改善し、3か月後には痛み0で練習ができているとはなしてくれました。

現在、治療から2年以上が経過していますが、再発することなくサッカーを続けられています。

恥骨結合炎で治療法が無いとあきらめていらっしゃるかたがいらしたら、ぜひカテーテル治療という選択肢もあることを知っておいてください。





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