治療実例
INSTANCE美容師さんに生じた両手の腱鞘炎に動注治療が効果的であった1例
男性 / 30代 / 千葉県在住 / 美容師
受診までの経過SIGN AND SYMPTOM
手を使う仕事の方は、腱鞘炎になりやすいですが、多くの場合は仕事を休めないことが多いです。このため仕事をつづけながらも改善できる治療が重要となります。今回紹介したいのは腱鞘炎を長く患っていた30代の美容師の患者さんです。
10年前より両手首の疼痛を自覚し、整形外科にて両手首の腱鞘滑膜炎と言われ、鎮痛薬使用にて様子をみていました。
2023年2月頃から両手母指の痛みや強張りが強くなり、週に1回ほど痛く手首〜母指腫れ、物を捻る動作で痛いという症状が出てきて仕事に支障が出てきました。
半年ちかく手の痛みが続き、両手を握ることができなくなりました。
ハサミを閉じる指の動きをするだけで痛みが走り、美容師なのにハサミでお客様の髪をきることができなくなりました。
またバイクのハンドルを握ることもできず、バイクに乗ることさえもできないそんな日々でした。
複数の整形外科に行き、リハビリやステロイドの注射をしましたが、治りませんでした。
美容師としてはやっていけないと悩み「手を使わない 仕事」で検索して他の仕事を探すぐらい手の痛みが深刻化していました。
悩みを相談した美容師の先輩から、「腱鞘炎に効果的な新しい治療がある」と聞き、オクノクリニックを受診しました。
治療時の所見FINDINGS
エコーでは手首〜母指の腱鞘周囲に異常血管の存在と腱鞘周囲の腫れが確認できた。
両側の上腕動脈(肘)から動注治療を施行した。
治療後の経過FOLLOWING THERAPY
動注後は当日から疼痛は軽減していき、その後も3週間ほどかけて徐々に改善傾向となり、治療から一か月後には仕事中の疼痛はなくなっていました。
明らかに症状がとても楽になり、痛みだけでなく気持ちも軽くなったとおっしゃって下さいました。現在もまったく痛みがなくなって、思い切って治療を受けてみて本当に良かったと感じておられます。
治療法が見当たらなかった当時は、美容師を辞めるまで考えていたそうですが、そのような痛みがなくなり、仕事は続けることができています。