治療実例

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有痛性外脛骨の痛み5年。松葉杖からの解放を達成した治療実例

男性 / 20代 / 大阪府在住 / 学生

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

有痛性外脛骨は足の内側に治りにくい痛みが発生する病気です。10代の人がかかることが多く、治療に難渋するケースも珍しくありません。しかし、最近になって、異常な血管を減らすカテーテル治療というものが開発され、有痛性外脛骨への新しい治療として注目されています。

今回紹介したいのは、5年前から有痛性外脛骨で、時に松葉杖が必要になるような強い痛みを繰り返していた21歳の大学生の方です。

バスケットボールのチームに所属していた5年前、16歳の時に初めて右足の内側に痛みを感じたそうです。朝目を覚ました時に今まで感じたことがないような強い足の痛みを感じ、整形外科での診断の結果、有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいこつ)の症状という結論が出ました。
リハビリテーションを受けることで痛みが一時的に緩和されましたが、その後わずか2ヶ月ほどで再び症状が戻ってしまいました。

歩行だけで強く痛みが出て、あまりの痛みの強さにバスケットボールをプレイすることを断念しました。その後は痛みの改善と増悪が繰り返されましたが、痛みがゼロになることはありませんでした。
当院を受診する1年ほど前からも痛みが強くなっていました。外脛骨部分は赤く腫れており、触れると熱を持っていると感じていたそうです。整形外科から処方された薬を服用しても、症状が改善せず、松葉杖を使って歩いていました。お母さんがインターネットで調べた結果、オクノクリニックを受診することになりました。

治療時の所見FINDINGS

診察時に超音波を当ててみると、異常な血流を示すドップラー信号が患部に確認できました。また、MRIでも同部位は炎症を起こしていることがわかりました。このような炎症部位には、炎症を強めてしまう異常な血管が長く居座っており、治りにくい痛みの原因になっていることを説明し、ご理解を頂いたうえで、炎症部分にできた異常な血管を減らすためのカテーテル治療を行いました。

治療中は下に示すように患部に異常な血管が多数確認され、カテーテルから薬剤を投与することで異常な血管を減らしました。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療を受けた後、1週間が経過したころに、日常生活の痛みがほぼなくなりました。これまで欠かすことができなかった松葉杖も必要なくなり、自分の足で歩くことができるようになりました。これには、ご本人もお母さんもびっくりし、治療の効果がしっかりと現れていることを感じたそうです。
1か月、2か月と経過して治療の効果が続く中で、バスケットボールを再開することができました。以前は運動後に痛みが現れることがありましたが、今では運動をしても痛みは出ません。ご本人もお母さまもかなり驚かれています。これによって、スポーツを楽しむことができる喜びを取り戻すことができました。
現在は治療から1年以上経過していますが、再発することなく経過しています。

有痛性外脛骨は時に非常に強い痛みとなることがありますが、原因となる異常な血管を適切に対処することで、改善することが期待できる疾患です。ご興味のある方は、参考にされてください。





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