治療実例

INSTANCE

人工関節置換後、繰り返す関節内出血による膝の痛み。70歳代女性

女性 / 70代 / 兵庫県在住 /

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

膝の人工関節置換手術後に、関節内に繰り返し血が溜まることがあります。この状態を反復性膝関節血腫と呼びます。この出血は手術後の0.3-1.6%の割合で発生すると言われています。一般的な治療法では効果がなく、関節鏡を使った手術が選択される事もありますが、再発する事があり、確実な手術ではありません。

最近では、このような出血を伴う痛みに対しカテーテルによる止血治療が、身体への負担が小さく効果があると多く報告されています。実際に90%以上の人がこの治療で改善したという報告もあります。
以下に、具体的な症例を紹介します。

今回の症例は、70歳代の女性です。2年前に、右膝の変形性膝関節症が進行し、人工関節置換手術を受けました。1年前に突然、右膝が腫れて痛む症状が出現しました。患者さんは整形外科を受診し、超音波検査で関節内に血が溜まっている状態(血腫)が確認されました。医師は注射によってこれを吸引し、痛みは一旦軽減しました。しかしその後1ヶ月後に再び腫れと痛みが戻り、同じ治療が行われました。レントゲン検査では人工関節には問題が見られませんでした。その後も1-2ヶ月ごとに血がたまる症状が繰り返され、最終的に私たちのオクノクリニックに紹介されました。

この患者さんはもともと慢性的な心房細動があり、抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を服用していました。これが原因で出血が止まりにくい状態だった可能性が考えられます。

治療時の所見FINDINGS

診察をしたところ、図で示したように、不要な血管がたくさん増えていることが分かりました。この増えた血管が滑膜という部分にできていて、それが出血の原因になっていると考えられました。そこで、その不要に増えた血管を少なくするための薬剤を入れるカテーテル治療を行いました。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

手術後、1年が経ちましたが、今のところ出血が再び起きていません。以前は膝が腫れて痛むことが不安でしたが、今は再発せずに安心して毎日を過ごされています。





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