治療実例

INSTANCE

手首の腱鞘炎(ドケルバン病)に対して、動注治療が効果的だった一例

女性 / 50代 / 在住 /

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

腱鞘炎は手や腕の使いすぎで手首に痛みが出る疾患です。一般的な治療法はステロイドの注射、リハビリ、固定など様々な治療法がありますが、どれも確実に痛みを改善させてくれるものではあく、また、ステロイドの注射は受けられる回数に限りがあり、いったん改善してもぶり返してしまうことが多いです。

しかし最近になって、腱鞘炎でできた異常な血管を標的とした、「動注治療」という新しい治療法が開発されており、5分ほどで終えられて効果も高いことから注目されています。

今回紹介したいのは、ドケルバン腱鞘炎(手首の親指側の腱鞘炎)がなかなか治らずに当院を受診し、5分でできる動注治療を受けて改善した50代の女性の方です。

起床時に手首をひねったことをきっかけに、ズキズキするような痛みが生じたそうです。放っておけばすぐに治るだろうと思っていたところ、1か月以上経過しても改善しないため整形外科を受診され、ステロイドの注射と、親指を動かさないようにとギブス固定をされたそうです。

ところが1-2か月経過しても一向に良くならず、手首は安静にしていてもズキズキと痛みがあり、重いものが持てない、犬を抱っこすることができない、調理をするのがつらいなどの症状に悩まされていたとのことです。

友人がオクノクリニックで治療して身体の痛みが改善したという話を聞いて、当院を受診されました。

治療時の所見FINDINGS

視診で左手首の患部は腫れていて、超音波で見ても正常の右側に比べて、左の手首の腱が異常に腫れており、血流信号が増加していました(上の図)。

ドケルバン腱鞘炎では炎症によって異常な血管が多数できてしまい、それを減らさないといくら安静にしていても治らないということをご説明し、手首から点滴の針を使って行なう動注治療について説明して、受けていただくことにしました。この治療は点滴で用いる細いチューブを使って手首から動脈内に異常な血管を減らす薬剤を注入する治療です。

治療では、手首の部分を局所麻酔して、非常に細い点滴のハリをつかって、異常な血管を減らす薬を血管内に投与し、異常な血管の信号が減少したことを確認して終えています。治療時間は5分で終わり、すぐに帰宅できますし、日常生活も当日から制限なく再開できます。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療の当日からじっとしているときの疼くような痛みが改善されたと話してくださいました。
1か月後の診察では、以前10であった痛みが3まで減少しており、また安静時の痛みや服を着替えるときの痛み、調理の痛みは無くなっていると喜んでくださいました。犬を抱えるときだけ若干の鈍い痛みがあるとのことでしたが、その後、2,3か月と様子を見ていくとその痛みもなくなり、半年以上経過する現在は痛みが全くない状態で経過しています。

動注治療は、固定や湿布、注射などの他の治療と比べて確実性が高く、また、細い点滴の針を使うのみなので身体への負担も非常に少ないです。

腱鞘炎でなかなか症状が改善されないという方は、一度、オクノクリニックで受けられる動注治療を検討してみてください。





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