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骨盤内うっ血症候群PCSによる下腹部の痛みに対し、血管内塞栓術が効果的であった治療実例

女性 / 50代 / 東京都内在住 /

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

骨盤内うっ血症候群(PCS)は、3から6か月以上続く下腹部痛で、主に左側の下腹部痛を認める疾患です。
一般的な検査では異常が出ないことから、原因不明などとされてしまう人も多いです。
治療法は漢方薬やホルモン療法がありますが、これらで改善しない場合に、血管内治療という日帰り治療があり、効果が高いことが知られています。

今回紹介したいのは、骨盤内うっ血症候群PCSにかかり、内服治療をしたものの改善せずに、血管内治療で改善した50代の女性の患者さんです。

1年半ほど前から左下腹部に痛みを感じるようになり、生理痛とも異なる症状で、なんだろうと感じていました。立ちっぱなしのときや長く歩いたときに悪化し、また夕方になると痛みがひどくなると自覚されていました。

婦人科や泌尿器科で子宮や卵巣、膀胱などの一般的な検査をしても異常がなく、骨盤内うっ血症候群PCSではないかと自分で判断し、漢方薬やホルモンの内服治療を試みていたものの効果がなかったそうです。

そんなときに、知人から慢性痛専門の当院のことをお聞きになって、もしかしたら方法があるかもしれないと感じ、受診されました。

治療時の所見FINDINGS

左下腹に圧痛をみとめ、CT検査で卵巣静脈の拡張が認められました。

静脈造影の検査(足の付け根から1㎜ほどの細いカテーテルを入れて、卵巣静脈の逆流を確認する)をして、逆流が確認できればその場で治療もできることを説明したところ、ぜひ受けてみたいとのことでしたので、静脈造影検査を行ないました。

静脈造影検査は局所麻酔で行なえます。足の付け根を局所麻酔して、柔らかくて非常に細いカテーテルを卵巣静脈まで進めて撮影したのが左の写真です。
左の卵巣静脈を造影したところ、拡張した静脈が観察され、しかも逆流した左卵巣静脈であったため、状態を説明し、すぐに血管内塞栓術を行なうことにしました。これは、プラチナでできたコイルと呼ばれる医療機器を静脈内に留置することで、根本的な原因となっている静脈の逆流を防ぐ治療です。

右の写真は、治療を終えた後の左卵巣静脈の血管撮影像です。逆流がおさまっているのがわかります。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

この方は、夕方になるといつも痛みがつらくなると術前はおっしゃっていましたが、塞栓術翌日から夕方の痛みはなくなり、違和感程度まで改善しました。痛みで立っていられなくなり、横になって休憩しながら夕食を作っていたのが、休憩をしなくても料理を続けることができるようになったと喜んでくれました。

1か月後には違和感もなくなり、比較的長い散歩もできるようになって、思い切って治療を受けて本当に良かったとおっしゃっています。

骨盤内うっ血症候群(PCS)はなかなか診断もつきづらい病気ですが、日帰りで少ない負担で治せる血管内治療があります。PCSでお悩みの方はぜひ検討してみてください。





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