治療実例

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臀部から足まで痛い!坐骨神経痛へのカテーテル治療の治療実例

女性 / 40代 / 在住 /

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

坐骨神経痛は臀部から下肢へ放散する痛みを特徴とする「症状」の名前であり、様々な原因疾患から発生します。腰椎ヘルニアなど原因が明らかなこともありますが、原因がわからない坐骨神経痛も多く、いまだに解決方法が確立されていません。

整形外科で痛み止め、湿布で様子を見ましょう、と言われてあきらめている人も多いのではないでしょうか。

今回紹介したいのは、半年間治らないとあきらめていた坐骨神経痛に対してモヤモヤ血管のカテーテル治療を行なった実例です。

バスケットボールが趣味の40代の女性の患者さんです。半年前に運動中に臀部を痛め、その後は鍼灸院や、整骨院に通うも改善せず、さらには整形外科、ペインクリニックでは原因がはっきりしないということで注射治療を行い、一時的な改善は認めるものの、すぐに元に戻っていました。
臀部からふくらはぎにかけて痛みがあり、寝ているときにもジワジワとした痛みがあり困っていらっしゃいました。
特に運転をしている時に、臀部から足にかけての痛みが強く長時間運転ができなかったそうです。

もうこの症状は治らないかとあきらめかけていたところ、インターネットでモヤモヤ血管の治療のことを知り、当院を受診されました。

治療時の所見FINDINGS

診察では、臀部に明確に圧痛点(指で押すと痛い場所)を認めました。MRIでは右の坐骨神経付近に新生血管の所見があり、異常な血管が原因の症状と考えられたため、カテーテル治療を行なうこととなりました。

カテーテル治療時は、下臀動脈と呼ばれる血管からモヤモヤ血管が観察されたため、異常な血管を減らすための薬剤を投与しました。治療後は、臀部―大腿部にかけての痛みの軽減を認めました。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

術後1週間くらいで臀部の強い痛みがかなり軽快してきました。安静の痛みは消失し、また寝ているときの痛みもほぼ感じなくなっていました。
治療後1か月の診察では車の運転もほぼ制限なくできるようになり、治療から2か月後には生きがいであるバスケットボールを少しずつ再開。治療から4か月たったころにはバスケの試合にも復帰できて大変喜んでおられます。

今回は整形外科やペインクリニックでは改善しなかった坐骨神経痛の症例の方をご紹介しました。坐骨神経の周囲に異常な血管ができており、それによって症状が出ていましたが、カテーテル治療で改善しました。

坐骨神経痛で原因がわからない、整形外科に行っても治らないという方は、あきらめずに、坐骨神経の周囲に異常な血管を減らすカテーテル治療というものがあることも知っておいてください。

また、カテーテルと聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、ここで紹介した「痛みのカテーテル治療」で用いるのは、とても細くて(直径0,6㎜)柔らかい素材なので、非常に安全性が高く、点滴のチューブを延長したものです。





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