治療実例

INSTANCE

プロサッカー選手に生じた膝蓋腱炎の治療実例

男性 / 20代 / 日本国内在住 / サッカー選手

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

スポーツによる痛みがなかなか治らない、休めばいいのはわかっていても休むことができない、あるいは休んでいるのに思ったようによくならない。

そんな体験はありませんか?

この方もまさにそのような経過で受診されました。

Jリーグのチーム(J1)に所属するゴールキーパーの方です。

監督やコーチが変わり、取り組むメニューが変わったことで練習がハードになりました。

連続してジャンプするトレーニングを続けたところ、左ひざの前方に痛みが出現。

チームドクターは膝蓋腱炎(ジャンパー膝)の診断を下し、ジャンプ動作を制限しプレーの姿勢を正したり、筋肉の緊張を取ったりしましたが特に改善は見られませんでした。

ゴールキーパーというポジションは1チームに1人しかレギュラーを取れないため、競争も激しいです。痛みを抱えながらもなんとか練習やプレーを続けましたが、当然良いパフォーマンスは発揮できていませんでした。

その間にヒアルロン酸注射を2回、ステロイド注射も1回施行していますが改善が見られません。

超音波で見てみますと、問題となっている腱の部分は腫れ、カラードプラ(血管が存在すると色がつく)が観察されました(下の図)。

このサイトでも紹介しているモヤモヤ血管の存在が予想されます。

痛み始めてから半年が経過し、運動器カテーテル治療を希望されて当院を受診されました。

治療時の所見FINDINGS

運動器カテーテル治療を行ないました。

治療の際に撮影した血管撮影の写真では、やはり「もやもや血管」が発見されました。

図の矢印の部分です。まさしく「もやもや」していますし、またこの方が痛いとおっしゃっていた場所とも一致します。

次の図を見ると治療によってもやもや血管が減ったのがわかります(2つ目の図)

特に痛みのあった膝蓋腱は、押すと痛い(圧痛と呼びます)という状態でしたが、治療を終えて数分経ったころには圧痛がほとんど消失していました。

これらを確認してカテーテル治療を終えました。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

まず注目すべき点は、この選手が治療の2日後から軽いトレーニングを再開していることです。手術などでメスを入れてしまっていたら決してできないことです。

さらにジャンプを含むような負担のかかるトレーニングは治療の2週間後から再開しています。全体練習にもこのころから参加しました。

問題の痛みは2週間後には10→2に軽減しています。治療2か月後には競技中も含めて痛み症状は完全に消失していました。試合も治療から1か月半後には復帰しています。

治療2年後のMRIでは腱の腫れが改善され、またほかの軟骨や骨髄、靭帯などに影響はでていないのがわかります。

この選手は現在、治療から2年半が経過していますが、痛みの再発はなくトレーニングやプレーを続けています。

以上、プロサッカー選手に生じた膝蓋腱炎の実例でした。

運動器カテーテル治療のメリットは比較的早く練習を再開できることです。

手術などの選択肢は競技復帰までに時間がかかってしまうため、トータルで見るとデメリットも無視できません。

なかなか治りきらないスポーツの痛みには、ぜひ運動器カテーテル治療も選択肢に入れてみてください。

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