治療実例

INSTANCE

10年前から苦しんできた間質性膀胱炎への治療実例

女性 / 60代 / 福岡県在住 / 主婦

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

間質性膀胱炎は、痛みや尿量の低下などで日常生活に強い支障が出る病気です。水圧拡張術と言う手術がありますが、効果が維持できることは少なく、痛みがぶり返してしまい途方に暮れている方も多いです。

しかし最近になって、間質性膀胱炎で増えた異常な血管を減らすためのカテーテル治療という新しい手法が開発され、多くの人に役に立てられています。

今回紹介したいのは、高校生の頃から膀胱炎を繰り返し10年ほど前から間質性膀胱炎として治療してきた61歳の女性の方です。

高校生の頃から膀胱炎を年に数回は発症し、血尿が出ることもしばしばありました。抗生物質をそのたびに飲んでいました。しかし50歳を過ぎた頃から、膀胱炎の頻度がだんだん増え、毎月のように膀胱炎になるようになり、治ったと思えばすぐに次の膀胱炎を繰り返すようになりました。そのうちに症状が治らなくなり、おしっこが溜まると痛みが強くでて、排尿してしばらくすると改善するようになりました。

ビートたけしのテレビ番組で、間質性膀胱炎と言う名前を知り、地元の専門病院に行って膀胱鏡検査を受けたところ、ハンナ病変は認めないものの充血がひどいと言うことで、非ハンナ型の間質性膀胱炎と診断されました。水圧拡張術を受けて1年ほど調子は良かったですが、1年後に症状がぶり返し、その後も3回水圧拡張術を行ったものの、3回目には効果がほとんど見られなくなっていました。漢方薬を飲んで何とか過ごしていました。

インターネットで当院のことを知り、カテーテル治療を受けたいと遠方からお越しになりました。

治療時の所見FINDINGS

受診時のICSI、ICPIという間質性膀胱炎のスコアはともに0で、最もひどい状態でした。膀胱の血管を撮影したところ、異常な血管は非常に多く、それらを抗生物質の粒子を使うことで減らす処置を行いました。

左右ともに治療をして異常な血管が減少したことを確認して治療を終えています。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療後すぐには変化がなかったのですが、治療から1ヵ月ほど経過したときに、ふと膀胱炎の強い症状が生じないことに気づきました。
その後は2か月、3か月と経つほどに下腹部の痛みや尿道の痛みなどの膀胱炎症状が出なくなり、趣味の自転車も乗れるようになりました。いろんなところに自転車で出かけられるようになったと非常に喜んでおられました。

繰り返していた毎月の膀胱炎が生じなくなり、こんなに自転車に乗れるのが初めて、こんなに症状が落ち着いたのは初めてだと言うふうに喜んでいました。1年が経過した際にもほとんど痛みがぶり返していなく、たまごくまれに漢方薬を少し飲む程度で落ち着いていると教えてくださいました。

間質性膀胱炎は、水圧拡張術しか有望な治療法がないとされていましたが、それらでうまく改善しなくても、血管内カテーテル治療という特殊な治療で改善する方も多く見られます。ぜひ知っておいてください。





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