治療実例

INSTANCE

競技ができない!両膝の痛みジャンパー膝へのカテーテル治療の実例

女性 / 10代 / 兵庫県在住 / 学生

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

今回紹介したいのは、新体操をしている女子高生の方です。
ジャンパー膝の痛みがなかなか解決せずにいたのですが、カテーテル治療によって競技復帰ができた一例です。

新体操の練習メニューがハードになった頃(半年ほど前)から両膝の痛みを感じるようになり、近くの整形外科でジャンパー膝(膝蓋腱炎)と診断されました。
整形外科で装具を作成し2ヶ月着用し、若干改善したかと感じたものの、競技に復帰するとすぐに痛みが再発しています。ヒアルロン酸注射やPRP注射を試したものの、効果が得られずに、悩んでいました。朝起きるときも膝の痛みで目が覚めるようになり、不安になってインターネットで調べ、当院のカテーテル治療を知り受診されました。

治療時の所見FINDINGS

初診の身体所見では両側とも膝のお皿の骨の下部に圧痛が認められ、超音波検査(エコー)にて
腱の肥厚、血流シグナルの増加(モヤモヤ血管)が認められました。カテーテル治療で効果が期待できると判断し、ご本人とも相談の上治療を実施しました。カテーテル治療時の血管造影では、
異常血管による濃染(モヤモヤ血管)が認められました。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

カテーテル治療後の翌日の朝に、いつも生じていた膝の痛みで起きずに、朝が痛くなかったですとまず報告してくれました。階段の疼痛は2週間ほどしたら改善し、術後2ヶ月経過したころには、軽度の違和感があるものの新体操の練習は再開できたと喜んでいます。現在は1年以上経過し、膝が痛かったことはほとんど思い出すことなく、新体操の練習を続けていると嬉しそうに教えてくれました。

ジャンパー膝で十分に良くならずにあきらめているひともいるかもしれませんが、30分ほどで終わるカテーテル治療という方法があることもぜひ覚えておいてください。

また、カテーテルと聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、ここで紹介した「痛みのカテーテル治療」で用いるのは、とても細くて(直径0,6㎜)柔らかい素材なので、非常に安全性が高く、点滴のチューブを延長したものです。





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