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半年間のコルセットで治らなかった腰椎分離症に、カテーテル治療が効果的だった治療実例

女性 / 10代 / 東京都在住 /

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

腰椎分離症は、腰椎という骨の一部に疲労骨折が生じる病気で、成長期にスポーツをするお子さんに多発します。コルセットの固定で治療しますが、それでは治りきらずに、あきらめている10代の方も多いです。

腰椎分離症では、疲労骨折を起こしている部位に異常な血管ができてしまっており、それが減らないためになかなか治らなくなっている子供が多いことがわかっています。
最近では、そのような異常な血管を減らすための、カテーテル治療という20分ほどの日帰り治療ができるようになっており、注目されています。

今回ご紹介したいのは、1年前から腰椎分離症に悩んでいた高校生で、モヤモヤ血管へのカテーテル治療が効果的だった方です。

小学校4年の時からバスケをしていた女の子の患者さんです。高校1年の時に腰に痛みを感じはじめ、放っておけば治るかなと思っていましたがいつまでも改善しませんでした。寝返りでも痛みが出現するようになったため近くの整形外科でMRIを撮ったところ、腰椎分離症と診断されたそうです。

3か月間コルセット生活をしても腰痛の症状は改善せず、病院の先生にはさらに3か月コルセットをつけてみて治らなければあきらめましょうと言われたとのことです。

結局、トータル半年間のコルセット生活を続けたものの、バスケを再開するとすぐに腰が痛くなってしまう状態で、手術にも踏み切れず、そのまま痛みとは付き合っていくしかないと思っていたそうです。

インターネットで調べてカテーテル治療という日帰りでできる治療があることを知って当院を受診されました。

治療時の所見FINDINGS

MRIを見てみると第5腰椎に分離症を認め疲労骨折状態が慢性化していると判断しました。分離している部位には滑膜が挟まっていること、その滑膜が炎症を起こして骨の修復の邪魔をしていること、滑膜にできた異常な血管をカテーテル治療で減らすことで痛みが改善できることを説明し、腰椎分離症に対する運動器カテーテル治療をうけてもらうことにしました。

治療の際は左の腸腰動脈から患部に向かって異常な血管が増えていることが観察できたため、そこから異常な血管を減らす薬を投与して治療を終えました。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療した当日から寝るときに痛みで起きてしまうことがなく、ひさしぶりにぐっすり眠れたと笑顔で喜んでおられました。

以前はバスケットボールをして着地をするときや背中をそらす際に痛みが強かったのですが、そのような動作に伴う痛みも治療してから1か月を過ぎたころには消失していました。

だんだんと練習量を増やしていき治療から2か月半過ぎたころには他のみんなと同じ練習をすることができるようになっていました。

その後この方は、高校3年生までバスケを続けることができクラブ活動を全うすることができました。

腰椎分離症はコルセットをしてただ待つだけと思っているかたがほとんどです。しかし、異常な血管を減らすカテーテル治療により、20分ほどの治療で大きく改善できる可能性があります。

また、カテーテルと聞くと怖いという印象を受けるかもしれませんが、点滴や採血のような傷しかつかず、太さ0.6㎜というとても細くて柔らかいチューブを使うため、安全です。

腰椎分離症で悩んでいる方は、ぜひ検討してみてください。

ということで、今回はコルセットでも治らなかった腰椎分離症に、カテーテル治療が効果的だった実例をご紹介しました。





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