治療実例

INSTANCE

ワクチン接種後の左肩の疼痛(SIRVA)へのカテーテル治療の実例

男性 / 50代 / 東京都内在住 / 会社員

受診までの経過SIGN AND SYMPTOM

新型コロナウイルスのワクチン接種が進められています。感染を予防したり、重症化を防いだりするために有効なワクチンですが、打つ場所を間違えてしまうと、接種後に慢性的な肩痛(SIRVA)が生じてしまう方が一定数いらっしゃいます。

今回紹介したいのは、ワクチン接種後に左肩に慢性的な強い痛みが生じてしまった会社員の方です。

モデルナ社のコロナワクチン予防接種の2回目を受けた翌日から、注射した肩が腫れあがり、いわゆる「モデルナアーム」の状態になりました。二の腕の腫れは引いたものの、次第に肩の痛みがとても強い状態になりました。最初は腕を頭より上の高さに挙げることはできたのですが、それから1週間経っても、2週間経っても痛みが改善しませんでした。むしろ肩の可動域はどんどん狭くなり、接種から1か月後には、自分の顔を洗うこともできないくらい、痛みと可動域制限が生じてしまいました。

毎晩痛みで、目が覚め趣味である水泳もまったくできなくなりました。肩から腕にかけて神経痛の痛みも出ることもあり、困り果てていたそうです。

整骨院や整形外科に行くものの、電気や湿布、痛み止めを出してもらうだけで、なぜ痛みが出てしまうかも説明してもらえませんでした。

そんな中、インターネットで当院のことを知り、初めて受診されたそうです。

治療時の所見FINDINGS

来院時に持参してもらった他院でのMRIを見たところ、下の写真のように肩の周囲の矢印の部分が白くなっている(脂肪抑制T2強調画像で高信号)ことが確認できました。

これは、ワクチン接種後にあたかも50肩に近い状態が起きてしまうもので、正式名称はSIRVA(Shoulder Injury Related Vaccine Administrationの頭文字をとって「シルバ」と呼ばれます)であることを患者さんに説明しました。

解決方法は、五十肩の治療と同様で、MRIで白い部分は異常な血管ができていることを説明し、カテーテル治療を受けていただくことになりました。

カテーテル治療の最中には、下の写真のように異常な血管が増えていることが確認できました。

この異常な血管を減らして正常な状態にするための薬剤を投与して治療を終えています。

治療後の経過FOLLOWING THERAPY

治療後数日してから夜間の肩の痛みが改善され、夜起きずに眠れるようになりました。以前は届かなかった洗顔や髪の毛を洗うことも治療後、2週間後にはできるようになっていました。
また、反対側の肩に手が届くこともうれしいとおっしゃってくれました。
その後徐々に痛みや可動域制限は改善し、治療から1か月ほどしたころには水泳がはじめられるほど改善し喜んでくださいました。
ワクチン接種によって痛みが出たため、原因もわからず気持ちもふさぎ込む日々が続いていましたが、痛みの原因と治療法がわかり取り組むことができたので、日常生活が楽になったと喜んでくださいました。

皆さんの中で、もし新型コロナウイルスのワクチン接種後に肩の痛みが長く続いている場合、SIRVAの治療法としてカテーテル治療というものがあることを知っておいて下さい。





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