奥野祐次先生の学術・論文

THESIS
2014年3月12日発表

五十肩の運動器カテーテル治療についての最初の報告

 

五十肩の患者さんに対して、2012年から私たちは運動器カテーテル治療を行なっています。

その最初の報告を2014年にJournal of Shoulder and Elbow Surgeryという、全世界の肩や肘の専門医が読む科学雑誌に報告しています。

全く新しい治療ですから、いきなりたくさんの人を治療することはありません。

7人の患者さんを治療し、半年の期間経過を観察したものになります。

「何をしても治らない」という困った患者さんに対して、新しい試みをして、安全性はもちろんのこと、しっかりと効果が出るかどうかを検討したものです。

こういった研究は、のちのちの研究のための道先案内の要素もあることから「Pilot研究」と呼ばれます。

 

 

 

2014年にこの論文を発表した当初は、「本当に効くのか?」などといった声もいただきました(新しい治療の開発としては必ずつきものです)。

しかし、その後日本国内に限らず、海外でも同じように治療を行なってみたところ効果があったという報告がたくさんなされています。

2016年から2017年までに、日本国内では大学病院を含めた4つの施設で、合計100名以上の五十肩の患者さんがこの治療を受けられています。

このような新しい動きの出発点となったのが、今回紹介している論文です。

上の写真は、正常な肩の血管(一番左)と五十肩の患者さん(真ん中と右)の血管を比べたものです。

五十肩の患者さんでは、一部の場所にもやもや血管が生じることを報告しました。

また、「夜寝ていて痛みで起きてしまう」という夜間痛という症状が最も早く取れた、ということもこの論文で報告したことです。

 

今後もこの治療が多くの人に役立てられるのを願っていますし、この論文を書いた当初もまさに、私以外の多くのドクターにこの治療を知っていただきたい、という気持ちで書きました。

少しずつでも国内外で普及していることは大変すばらしいことと感じています。

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