奥野祐次先生のコラム

COLUMN
COLUMN.1

痛みは見える?

「私の外来では痛みを見せることができます」

 

そう言うと語弊がありますが、実は痛みは間接的に見えるのです。

 

痛みと血管の関係は思ったよりも深いです。

それはどういうことかというと

「痛みがあるところに、血管がある」

ということなのです。

 

下の写真を見てください。

同じ人の肘の超音波写真です。

左側が左肘 右側が右肘です。

 

超音波は白黒写真ですが、

「カラードップラー」という機能を使うと

血管が赤や青の色で表示されます。

 

この人の場合、左側に痛みがあります。 テニス肘の痛みです。

 

テニス肘は、正常であれば存在していないところに赤や青の血管が見えるようになってしまします。

この「異常な血管」の周りに末梢神経がたくさんあります。

 

ですから、赤とか青の場所が「痛み」の場所なのです。

 

そしてこの痛みの場所を標的にしてあげることで、痛みが改善します。

 

痛みが良くなってくると、血管も少なくなってきます。

 

患者さんも「痛みって、こうやって見えるんですね!!」と驚いてくれます。

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