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レントゲンで異常なし?長引く痛みの原因「モヤモヤ血管」とは
こんにちは。痛みの専門医、オクノクリニックの奥野祐次です。
「痛いのに、病院のレントゲン検査では『異常なし』と言われてしまった…」
そんな経験はありませんか? 実は、その長引く痛みの原因は、レントゲンには一切映らない「モヤモヤ血管」かもしれません。
結論から言うと、「モヤモヤ血管」とは、関節や筋肉などにできて痛みを引き起こす異常な血管のことです。
モヤモヤ血管の特徴: 水分が漏れて周囲を腫れさせたり、近くの神経を刺激して痛みを過敏にさせたりする。
原因となる主な症状: 五十肩、膝の痛み、スポーツのケガ(アキレス腱など)から、最近では頭痛や肩こり、骨盤の痛みにも関係していることが判明。
今回は、視聴者の方からもよくご質問をいただく「モヤモヤ血管とは一体何なのか?」について、痛みの専門医がわかりやすく解説します。
- 痛みの原因となる「モヤモヤ血管」の正体
正常な毛細血管は、組織に栄養を届けたり老廃物を回収したりする、体にとって良いものです。しかし、これが「異常な血管」になってしまうと、血管が太くなったり、水分が漏れて周囲が腫れたり、炎症細胞が外に出てしまったりします。
さらに厄介なことに、この異常な血管は近くを通る神経を刺激し、神経を過敏にさせて痛みを発生しやすくする原因になります。顕微鏡や特殊な血管撮影でしか確認できないこの異常な血管は、見た目がモヤモヤしているため「モヤモヤ血管」と名付けられました。
- レントゲンに映らないから「原因不明の痛み」になる
もし痛みの原因が「骨折」であれば、レントゲンを撮れば一目瞭然です。しかし、「肩が痛い」と病院に行ってレントゲンを撮っても、「異常がありませんね」と言われてしまうケースが多々あります。
実は、モヤモヤ血管は骨とは違うため、レントゲンには全く映りません。私たちが細いカテーテルを使って造影剤を流す「血管撮影」という検査を行うと、痛い場所には普通なら見えないはずの「モヤモヤした変な血管」が集まっていることがわかったのです。
- モヤモヤ血管が原因となりやすい部位
モヤモヤ血管は、2013年頃に「五十肩や膝の痛み(変形性関節症など)に異常な血管が関係している」ことがわかり、その血管を減らすと痛みが良くなることが初めて報告されました。ここ10年ほどで世界中に広まった新しい概念です。
現在では、以下のような長引く痛みの原因になっていることが常識になりつつあります。
関節の痛み:五十肩、膝の痛み、肘の痛みなど
スポーツによる痛み:アキレス腱の痛みなど
その他の慢性痛:頭痛、肩こり、骨盤の痛みなど
- 長引く痛みでお悩みなら痛みの専門医へ
「レントゲンで異常がないと言われたのに、ずっと痛みが続いている」
そんな風にお悩みの方は、もしかするとモヤモヤ血管が悪さをしているのかもしれません。
痛みの原因となっている異常な血管を減らすことで、症状の改善が期待できます。マッサージや湿布で治らない長引く痛みにお悩みの方は、諦めずに、ぜひ痛みの専門である私たちオクノクリニックへご相談ください。