治療実例
INSTANCE切らずに治すカテーテル治療で手根管症候群の痛みが改善した症例
女性 / 50代 / 千葉県在住 /
受診までの経過SIGN AND SYMPTOM
日常生活で手のしびれや感覚の鈍さがあると、不安になるものです。病院の診断では手術を提案されます。今回ご紹介したいのは、手術をせずにカテーテル治療で手根管症候群の症状が改善した患者さんです。
3か月前から、右手の親指から中指にかけてしびれの症状を感じるようになりました。物を持つ感覚が鈍くなり、温度も感じにくくなるなどの症状がでました。
趣味のテニスでは、右手の痛みやしびれが強いためしびれのない左手でラケットを持つなど工夫しましたが、以前のようにプレーを楽しむことが難しくなりました。
整形外科に行くと手根管症候群と診断され治療法として手術を勧められましたが、知人がステロイド注射や手術を受けてもよくならなかった話を聞いていたので、手術に抵抗がありました。また手を切ることで後遺症が残るのではないかと不安もありました。
整形外科で処方された飲み薬も、効果がなく他に切らない治療法はないかと探していたところ当院のカテーテル治療を知り受診されました。
治療時の所見FINDINGS
手根管症候群の症状を確認するため、手のひら中央部を軽く叩くと、指先まで痛みやしびれが響く症状がみられTINELサイン陽性と診断。
超音波で検査したところ手根管内で正中神経が明らかに圧迫されており、滑膜が腫れて厚くなっている状態を確認。滑膜の腫れの原因として、モヤモヤ血管が認められました。
骨間動脈というところからモヤモヤ血管を減らすお薬を流し、治療をしました。
治療後の経過FOLLOWING THERAPY
治療当日から親指から中指までの感覚が改善したと感じました。1か月後の診察では、症状があきらかに改善していると実感しました。以前は手のひら全体がしびれていましたがその痺れがなくなり、薬指は正常になりました。親指・中指・人差し指の第一関節から先の痺れ以外の症状がよくなりました。
治療前に困難だったボタンのつけ外しや小銭をつまむ動作もできるようになりました。
治療から2か月後、手の痺れはほとんどなくなり温度の感覚も正常になりました。3か月後には趣味のテニスプレーを左打ちから右打ちに戻せるぐらいになり、日常生活においても不自由がない状態に戻れたと喜んでいます。